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前原外相辞任:松本氏が外相に決定 外交課題は山積

外務省に入る松本剛明副外相=東京都千代田区で2011年3月9日、三浦博之撮影
外務省に入る松本剛明副外相=東京都千代田区で2011年3月9日、三浦博之撮影

 枝野幸男官房長官は9日午前の記者会見で、外国人献金問題で辞任した前原誠司前外相の後任に松本剛明副外相(51)を昇格させる人事を正式に発表した。同日夕に皇居での認証式を経て正式に外相に就任し、夜に就任記者会見に臨む。菅直人首相は外交の継続性を重視する観点から、副外相として前原前外相を支えてきた松本氏の起用を決定、政権の早期立て直しを図る。

 松本氏の昇格について、枝野氏は会見で「重要案件に副大臣としてかかわってきた。外交の継続性と、松本氏本人の能力・識見を菅首相が判断した」と理由を語った。

 松本氏は14日からパリで開かれる主要8カ国(G8)外相会議や19日からの京都での日中韓外相会談に出席するなど、就任早々山積する外交課題に取り組むことになる。

 松本氏は9日午前8時過ぎに外務省に登庁。10時20分ごろ、参院予算委員会が開かれている国会に向かった。記者団から「外相への起用が固まったようだが」と問いかけられ「決まってからお答えします」と答えた。「総理から連絡は」との問いには「すべて、決まりましたら」と繰り返した。【影山哲也、西田進一郎】

毎日新聞 2011年3月9日 11時21分(最終更新 3月9日 14時38分)

 

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