菅総理大臣は、9日午後、新しい外務大臣に内定した松本剛明外務副大臣を総理大臣官邸に呼び、大臣への起用を正式に伝えるとともに、松本副大臣の後任の外務副大臣に、高橋千秋参議院議員を起用することを内定しました。
在日外国人から違法な政治献金を受け取っていた問題で、前原外務大臣が辞任したことを受けて、菅総理大臣は8日夜、後任の外務大臣に松本外務副大臣を昇格させることを内定しました。そして、9日午後、松本氏を総理大臣官邸に呼び、外務大臣に起用することを正式に伝え、全力で職務に取り組むよう指示しました。このあと、松本氏は記者団に対し「日米関係をはじめ、しっかりと外交に携わるよう総理から指示があった」と述べました。松本氏は、衆議院兵庫11区選出の当選4回で、51歳。銀行員を経て、父親の松本十郎・元防衛庁長官の秘書を務めたあと、平成12年の衆議院選挙で初当選しました。松本氏は、民主党内では安全保障政策に詳しいことで知られており、これまでに党の政策調査会長などを務めています。松本氏は9日夜、皇居での認証式を経て、正式に外務大臣に就任します。そして週明けには、フランスで行われるG8=主要8か国による外相会合に臨むことになります。また、菅総理大臣は、松本副大臣の後任の外務副大臣に、高橋千秋参議院議員を起用することを内定しました。