ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 長野 > 記事です。

長野

文字サイズ変更

TPP:反対で緊急集会「農業に多大な打撃」--JAながの /長野

 長野市と信濃町、飯綱町、小川村の農家ら約3万3000人で構成するJAながの(野池満組合長)が9日、政府が交渉参加を検討している環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対する緊急集会を、同市内で開いた。集まった250人の会員は「農業に多大な打撃を与えることは必至で、最後まで運動を展開する」などと、交渉参加に反対する決議を採択した。

 集会に参加した自民党の若林健太参院議員は「TPPには断固反対だ。やろうとしているのは菅内閣で、(地元選出の)篠原孝副農相は腹をくくった行動を取ってもらいたい」などと与党をけん制。一方、民主党の篠原副農相は「TPP参加が国益につながるとは到底思えない。反対の姿勢で閣内から対応する」とするメッセージを寄せた。

 集会では情勢報告も行われ、TPPに参加した場合、国内農産物の生産額が減少▽就農機会の減少▽食料の安全を守れない--などが指摘された。生産者を代表して、信濃町の戸田宏さんは「関税が撤廃されれば精米価格が1キロ57円ほどになると言われる外国米と、どう戦えばいいのか。とても太刀打ちできない」と不安を吐露した。【渡辺諒】

毎日新聞 2011年3月10日 地方版

 
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド

毎日jp共同企画