【ニューヨーク共同】米中西部イリノイ州のパトリック・クイン知事(民主党)は9日、同州の死刑制度を廃止する州法に署名した。州議会は通過済みで、7月1日に施行される。米国で死刑が廃止されたのは、これが16州目。AP通信などが伝えた。
同知事はまた、現在の死刑囚15人については仮釈放なしの終身刑に減刑すると発表した。APによると死刑廃止の決定に賛否両論が起きている。同知事は声明で「任期中で最も困難な決定だった」とするとともに、法曹関係者、宗教指導者、殺人被害者の家族らと会って助言を求めたことを明らかにした。
毎日新聞 2011年3月10日 東京夕刊