米ウィスコンシン州の上院議会は9日、公務員労働組合の団体交渉権を制限するウォーカー知事の法案を可決した。
これまで、この法案は知事提案の予算案に組み込まれていたが、団体交渉権の制限に反対する民主党上院議員が採決を拒否して州外に出ていたため、定足数に足りず、州議会が麻痺状態に陥っていた。ウィスコンシンの州法は、予算関連法案の採決について、上院議員の5分の3に当たる20人の出席が必要としている。
これに対し、制限法案を支持する共和党側は9日夜、知事提案から予算関連部分を外すことで定足数の縛りを回避した。採決は賛成18票、反対1票で、民主党議員は1人も出席しなかった。この法案は、公務員の年金・医療保険制度について加入者負担の増額を目指し、労働組合の交渉権を制限している。
予算を含む当初案は2月に下院を通過している。予算関連部分を外したことで10日に下院で再審議されるが、下院は共和党が優勢で、再可決される見通し。制限法案はウォーカー知事の署名を経て成立の運びとなった。