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昨年の学生横綱で日体大から大相撲の九重部屋に入門した明月院秀政(22)が10日、横浜市内での卒業式後、夏場所も中止になった場合には入門を取りやめる考えがあることを明かした。明月院は幕下15枚目格付け出し資格を持ち、6日の新弟子検査を受検したが、角界デビューの延期が長引けば、高校教諭を目指すという。学生横綱が入門を取り消せば、前代未聞の事態となる。
学生横綱が夏場所も中止なら入門を辞退する考えを明かした。横浜市内での卒業式後、明月院は「5月場所が開催されなかったら親と相談したい」と九重部屋への入門を白紙に戻す考えを明かした。
プロ入りを撤回した場合の進路も具体的に言及。日体大在学中に高校と中学の保健体育の教員免許を取得していることから「教員という可能性もある。(相撲の)弱い高校に行って強くしたりしたい」と力士の夢を断念し、先生として相撲を指導する現実的な目標まで示した。
明月院は昨年、第88代学生横綱に輝き、今年1月24日に九重部屋への入門を発表した。2月6日には日本相撲協会の理事会で幕下15枚目格付け出しの資格も承認された。今月6日には新弟子検査も受検し、体格検査を通過。14日の合格発表を待つだけになっていたが、八百長メール問題による本場所の中止で心が揺れ動いた。
新弟子検査を受けた希望者が初土俵を前にやめるケースは珍しくないが、協会広報部によると幕下格付け出し資格を持つ学生横綱に上り詰めた新弟子が辞退した例はない。八百長メール問題が生んだ負の連鎖だが、入門撤回はあくまでも夏場所が中止という前提の話。「早く問題をなくして相撲をやりたい。土俵に上がって親孝行をしたいんです」と本音で訴えた。
九重部屋へ入門した今も部屋に住むことなく、日体大の相撲部の寮で生活し、稽古も大学で行っている。部屋制度が根幹の大相撲で異常事態だが日体大の斎藤一雄監督は「場所の再開が分からない状態なので今までの流れでやった方が良いと親方とも相談した結果です」と九重親方(元横綱・千代の富士)も承諾済みとの見解を披露。入門を辞退する意向については「本人からそんな相談は受けてません。100%プロにいくことで変わりません」と断言していた。
◆学生横綱 全国学生選手権大会の優勝者。第1回は1919年だが、初めて角界入りしたのは1960年に優勝した東農大の内田勝男氏(元大関・豊山)で、後の時津風理事長。ほかに元横綱・輪島(日大)、元大関・朝潮(近大)、琴光喜(日大)らがいる。現役では栃乃洋(拓大)、垣添(日体大)、豪風(中大)ら。角界入りしたのは明月院で26人目。幕下15枚目格付け出し資格が与えられる。
◆明月院 秀政(めいげついん・ひでまさ) 1988年11月14日、東京・荒川区生まれ。22歳。日体大卒。4年時に国体成年個人、全国学生選手権で2冠を達成し、幕下15枚目格付け出し資格を獲得。九重部屋に入門。180センチ、166キロ。得意は突き、押し。目標の力士は元大関・千代大海。
(2011年3月11日06時01分 スポーツ報知)
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