鹿島にOBアルシンド氏長男　イゴールが入団

　Ｊ１鹿島は１０日、クラブＯＢでブラジル出身のアルシンド・サルトーリ（登録名・アルシンド）氏（４３）の長男、ＦＷイゴール（１８）の加入を発表した。ジーコ元日本代表監督（５８）が設立したＣＦＺ（ブラジル）にアマチュアとして所属していた同選手は昨年７月にクラブの練習に参加、将来性を見込まれてのＣ契約（年俸上限４８０万円）となった。身長１７６センチ、体重７０キロでスピードを武器としており、背番号は３３。チーム合流時期については、ビザ発給などの問題もあり、未定。

　父親のアルシンド氏は、Ｊリーグ“元年”の１９９３年第１ステージで鹿島優勝の原動力になった。非凡な得点感覚が売りで、ジーコとのコンビでゴールを量産した。その後はＶ川崎（現東京Ｖ）やＪリーグ昇格前の札幌でもプレーし、Ｊ１通算１２５試合で７９ゴールをマークしている。

　当時は長髪ながらやや薄めの独特な頭髪でも注目を集め、カズ（三浦知良＝現横浜ＦＣ）やラモス瑠偉氏らとともにＪリーグを代表する人気者だった。その頭髪のおかげで某かつらメーカーのＣＭにも出演。「すぐにアルシンドになっちゃうよ」や「友達なら当たり前」などポルトガル語なまりのフレーズは流行語にもなった。