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名誉毀損告訴:本社記者を起訴猶予

 小泉純一郎元首相の首相秘書官を務めた飯島勲氏が、発言していない内容を記事にされたとして、毎日新聞社長や記者ら3人を名誉毀損(きそん)の疑いで告訴した問題で、東京地検は9日付で、3人を不起訴処分とした。社長と政治部長(当時)は容疑不十分、記事をまとめた記者は「過去の発言を誤って引用したが悪意はなく、おわび記事も出している」として起訴猶予となった。

 問題となったのは、08年9月26日朝刊の記事。小泉元首相の引退表明を巡り、飯島氏が「次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」などと発言したと報じた。毎日新聞は同27日朝刊で「飯島氏の数日前の話を誤った形で引用した」として、おわび記事を掲載している。

 小菅洋人・毎日新聞政治部長の話 起訴されなかったとはいえ、1人について起訴猶予とされたのは遺憾です。本社としては、今後とも公正な報道をしていきます。

毎日新聞 2011年3月11日 5時00分

 

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