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[政治]ニュース
日本政府の及び腰姿勢、つけ込む隙与える 土肥氏竹島署名問題
2011.3.11 00:29
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民主党の土肥隆一衆院議員が、日本政府に竹島の領有権を放棄するよう訴える韓国側との共同宣言に署名した問題で、政府・与党は土肥氏の衆院政治倫理審査会会長辞任などで幕引きを図ろうとしている。だが、竹島に関しては、外務省のホームページで韓国による「不法占拠」と明記しながら、国会答弁では「法的根拠のない支配」と使い分ける政府の腰も定まらない。過剰な配慮で明確な主張ができない政府・与党の及び腰は、韓国のみならず日本の領土を脅かすロシアや中国にも付け入る隙を与えることになる。
「こんなに大騒ぎになるとは思わなかった」
土肥氏は10日夕、国会内で開いた記者会見で軽率な言動を平謝りした。菅直人首相に近い土肥氏は「竹島は日本の固有の領土だ。菅内閣と同一だ」と強調。「国家を背負っているとの意識はなかった。不注意だった」とも述べたが、衆院当選7回のベテランの土肥氏でさえ、与党慣れしていない民主党政権の稚拙さをさらした格好だ。
政府・与党は今回の件を「土肥氏個人の問題」と位置付けようとしているが、野党の反応は逆だ。
自民党の谷垣禎一総裁は記者会見で「国益に反する恥ずべき行動だ。土肥氏に議員としての資質に大きな疑問が生じた」と指摘した。その上で首相を「人ごとのようなことを言っている」と批判した。
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