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腹部に針を刺さないダウン症診断法、2年以内に普及の可能性

  • 2011年03月09日 14:59 発信地:ニコシア/キプロス
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オランダ・ハーグ(Hague)の街中に展示された、ダウン症児の生き生きとした生活をテーマに写真家Eva Snoijinkが撮影した写真(2009年7月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANP ED OUDENAARDEN

【3月9日 AFP】母親の血中DNAを検査するダウン症診断法が、2013年までに一般に普及するかもしれないという研究成果を、キプロスの研究者が8日開いた会見で発表した。研究の概要は英医学誌「ネイチャー・メディスン(Nature Medicine)」にも掲載されている。

 首都ニコシア(Nicosia)にある神経学・遺伝学研究所(Institute of Neurology and Genetics)のフィリッポス・パトサリス(Philippos Patsalis)氏は、血中DNA検査法の利点について、非侵襲性のためリスクが少ないこと、安価で5日以内に結果が出ること、特殊な機器やノウハウがいらないことなどを挙げ、このダウン症診断法を受ける妊婦が増えていくだろうと述べた。

 現在行われている出生前診断は、妊娠16週の時に腹部に針を刺して羊水を抜き取るというものだが、流産リスクが1%存在する。そのため、この検査を受けるのは事前の血液検査と超音波検査で胎児の異常が疑われた妊婦に限られている。

 血中DNA検査法の臨床試験は、キプロス、ギリシャ、英国の研究者たちによってギリシャ人の妊婦に対して行われ、現時点では100%の確度が確認された。今後は日本を含めた広い地域で1000人を対象に臨床試験が実施される予定だという。(c)AFP/Charlie Charalambous

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