笠岡港と笠岡諸島を結ぶ定期旅客船航路の再編を進める笠岡市と運航事業者が6日、航路統合に伴う新航路案の島民説明会を始めた。初日は北木島の3カ所で実施。フェリーを除く旅客船の新航路案に対して島民の意見が相次いだ。9日まで6島の9カ所で開く。
市と運航事業者の三洋汽船がまとめた新航路案は笠岡―高島―白石島―北木島―真鍋島と、笠岡―小飛島―大飛島―六島―真鍋島の2系統に再編。高速船は5便を4便に減らす一方、要望の強かった運賃の安い普通船の3便を4便に増やす。
最南端の六島で飛島方面を経由して笠岡へ直行するルートを新設し、乗り換えの不便さも解消。特定の曜日で運航する便があったのを毎日の運航とする。笠岡発最終便は現行より1時間遅い午後4時に設定。笠岡で長く滞在できるようにした。一方で、フェリーが就航する北木島の豊浦港では笠岡や小飛島などとのルートを廃止する。
北木島の笠岡諸島開発総合センターであった説明会には約25人が出席。市職員や三洋汽船社員の説明に対し、島民たちは「昼前の便は午後にならないか」「早朝の便は現状でいい」と求めた。
【写真説明】北木島の笠岡諸島開発総合センターで開かれた島民説明会
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