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広島西飛行場 来年秋に廃止へ

3月10日 0時37分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

広島市にある広島西飛行場は、広島県が運営から撤退する方針を決め、広島市も引き継ぎを断念したことから、来年秋をめどに廃止されることになりました。国土交通省によりますと、定期路線が就航していた空港が廃止されるのは全国で初めてだということです。

広島西飛行場は、昭和36年に国の空港として開港したあと、現在の広島空港の開港に伴い、小型機専用の県営空港となりましたが、去年10月に定期路線がすべて廃止されました。こうしたなか、広島県は飛行場の運営から撤退する方針を決めましたが、広島市が市営化して存続させる方針を打ち出し、市議会に市営化のための条例案と関連する予算案を提案していました。しかし、広島市議会は、9日の本会議で、市営化の条例案を賛成少数で否決するとともに、来年度予算案から関連予算を削除する修正案を賛成多数で可決しました。これを受けて、広島市の秋葉忠利市長は記者会見し、「市議会の結論が最終的な市の判断だ」と述べ、飛行場の市営化を断念する考えを示しました。市営化が実現しない場合、広島県は、飛行場をヘリポートに転換する方針を示しており、飛行場は来年秋をめどに廃止されることになりました。国土交通省によりますと、定期路線が就航していた空港が廃止されるのは全国で初めてだということです。