お笑いコンビ「コント55号」の一人として「飛びます、飛びます」などのギャグで知られ、俳優や歌手としても活躍した坂上二郎(さかがみ・じろう)さんが10日、脳梗塞(こうそく)のため栃木県内の病院で死去した。76歳だった。
鹿児島市生まれ。中学卒業後に地元のデパートに勤めながら、歌手を志望して声楽を勉強。NHKのど自慢で県代表になり、1953年に上京した。歌手の青木光一さんの付き人や島倉千代子さんのショーの司会者などをへて、66年に萩本欽一さんと「コント55号」を結成し、テレビを中心に幅広く活躍した。
03年9月、脳梗塞で倒れて2カ月間入院した。リハビリを乗り越え、04年6月に舞台に復帰。05年6月には、お笑い芸人養成所「那須お笑い学校」の名誉校長にも就任した。昨年8月に再び倒れ、入院。今年1月の明治座での公演に出演予定だったが、取りやめていた。