今ウォーキングは中高年にブーム。またこの街道歩きというのも人気だそうです。
甲州街道を歩いてみて、シリーズ物というのでしょうか、起点から終点まで歩きとおすというのは確かに快感でした。やったぞ!という感じ。
道の途中には歴史ある史跡等も点在し、興味はつきません。
北杜市に住む私たちにとって、お江戸からだんだん自分たちの故郷に近づいてくるという感じもうれしく、特に、白峰三山・甲斐駒ケ岳が見えてきて、さらに八ヶ岳が見えてきたときのこみ上げてくる喜び♪
「わぉ〜!」
歩き始める前は今の国道20号を歩くのかと覚悟していたのですが、古道もずいぶん残っているんです。生活道路として使われている道が多かったですが、中にはその地の人々により、ほとんど埋もれてしまっていたような道が発掘され、新しい標識が建てられているところもありました。
その反面、歴史ある道がこれか!・・・とがっかりする道もありました。
「ちょっとお伺いしますが、歩くひとのこと、考えていますか?」
ぽつぽつと歩いている中山道も素晴らしい道ですが、あるとき担当者からきょうは1番の難所を通ります、との話。難所と言えば本来は「峠越え」や「渡し」だったそうですが、現代の難所はやはり人一人も歩けない白線の中。端は崖、しかも道はカーブで大型トラックがバンバン通る・・・!
はぁ〜・・・とため息も出ようというものです。
もちろん歩くこと自体は本当に楽しいし、いい道ももちろんまだまだ残ってはいるのですけど。
こういう街道歩きや東京まで行くシティウォークも時々やりますが、普段「八ヶ岳歩こう会」で歩いているのはほとんど地元の北杜市のこういう景色の中。
このウォークのキャッチフレーズ
水をはった田に早苗が初夏の風に揺れています。
日本の田舎の「正しい」風景がここにはあります。
もう多額のお金を使ってコンクリートの大型高速道路を作ってより速く・・・というより、ひとに優しい道という方向に舵を切ってもいいのではないかな〜。