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校長を校内リンチ、荒くれ48歳教師逮捕 (2/2ページ)

2011.3.10 05:04
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 そこはプロレスのメッカ、後楽園ホールでもなければビッグマッチが行われる両国国技館でもない。れっきとした高校の校舎内で、教諭vs校長の「無分別1本勝負」が繰り広げられていた。

 警視庁東村山署などによると、都立東村山高校の元教諭、神容疑者の逮捕容疑は2つある。1つは昨年8月27日午後4時5分ごろ、同校校舎内で、校長に左腕でヘッドロックをかけ、右手の拳で校長の左顔面を殴りつけた暴行の疑い。

 2つ目は、2時間ほど経過した同日午後6時10分ごろ、今度は校長に「パイプ椅子」と回転するひじ掛け椅子を投げつけ、防御の態勢を取った校長の右手の薬指を骨折させるなどし、全治約2カ月の重傷を負わせた傷害の疑い。

 神容疑者は、「ヘッドロックはかけたが、首に腕はかけていない」「パイプ椅子は投げたが、回転する肘掛け椅子は投げていない」などと、詳細でこだわりを見せているが、大筋で容疑を認めているという。

 重傷を負った校長が110番通報すると、神容疑者も負けじとばかりに「ケンカしている」と110番通報。校長が後日、被害届を出すと、これまた負けじと神容疑者が被害届を出すなど、警察関係者も「どういうつもりなのか、今後の調べで本人に聞いてみないとわからん」とあっけにとられた様子だ。

 東村山署や東京都教委によると、神容疑者は2007年4月1日に東村山高校に赴任。ちょうど1年後の08年4月1日に校長が着任し、職場が一緒になった。両者の仲がこじれたのは、自身に対する校長の評価が低いことや、処遇に対する不満が原因とみられている。

 神容疑者は、普段から校長に対し「うっせーな」などと、反抗期の中学生のような口を利いていた。校長が注意している最中に、ふてくされて姿を消してしまうなど、「普通ではあり得ない行為」(都教委)を繰り返していたという。事件当時は進路指導を担当していた。都教委は今年1月20日付で懲戒免職にしていた。



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