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薬販売試験:実務時間水増し「事実一切ない」全柔協が会見

一般医薬品の登録販売者資格取得に関して会見する全国柔整鍼灸協同組合の岸野雅方理事長=大阪市北区で2011年3月9日午後6時2分、竹内紀臣撮影
一般医薬品の登録販売者資格取得に関して会見する全国柔整鍼灸協同組合の岸野雅方理事長=大阪市北区で2011年3月9日午後6時2分、竹内紀臣撮影

 一般用医薬品の登録販売者試験で「全国柔整鍼灸(しんきゅう)協同組合」(全柔協、大阪市)の組合員らが受験資格として必要な実務従事時間を水増ししたとされる問題で、全柔協は9日、会見で「水増しの事実は一切ない」と疑惑を否定した。

 全柔協によると、組合員らが受験の願書提出後、各自治体から実務経験時間の再調査要請があった。結果、薬に関する講習会時間の誤算入などが見つかった約15人に受験辞退を依頼したという。全柔協は「認識の違いで講習時間をカウントしていたケースはあったが『仕事をしたことにすればよい』などと水増しを指示したことは一切ない」とした。

 この問題で、荒井正吾・奈良県知事は9日の定例会見で「過去にさかのぼり、できる限りの調査を命じた。背景を調べないといけない」と述べた。奈良県は、合格者4人を含む7人の不正を確認している。【土本匡孝】

毎日新聞 2011年3月9日 21時46分(最終更新 3月10日 1時45分)

 

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