松井に今年も天敵！！　花粉症に特効薬なく八方ふさがり

　【フェニックス（米アリゾナ州）穐村賢】ゴジラの天敵再び−。アスレチックス・松井秀喜外野手（３６）が８日（日本時間９日）、今年も持病の花粉症に悩まされていることを明かした。

　ここ２、３日間、松井の表情がさえない。充血した目、ひどい鼻声…。ここアリゾナは一昨年までのフロリダに比べ、花粉が少ない地域とされているが、近年の急速な発展により、元来この土地にはなかった草木が増え、花粉症にかかる人が増加しているという。

　もちろん、巨人時代から花粉症に悩まされる松井も例外ではない。前日から「ちょっときついですけど、毎年のことだから仕方ない」と悩みを打ち明け、トレーナーに薬をもらい服用しているが、この日も「全然ダメ」と改善の兆しはまったくなし。花粉症に効くというステロイド系の薬は大リーグの規定に抵触する可能性もあり、安易に手にすることができない。まさに、特効薬が見当たらない八方ふさがりの現状だ。

　この日のフリー打撃では「自分の打撃フォームに意識を置いたので、あまり強く振らなかった」と、逆方向中心の打撃を重ね打撃フォーム固めに専念。花粉症がこれ以上悪化すれば打席での集中力が散漫になりかねないだけに、松井にとっては相手投手以上に脅威なのかもしれない。