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【サッカー】

バルサ、4年連続8強入り メッシの2発などで快勝

2011年3月10日 紙面から

◇欧州CL 決勝T1回戦第2戦

 【バルセロナ(スペイン)工藤拓】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は8日、当地などで16強による決勝トーナメント1回戦の第2戦(2試合)を行い、2季ぶりの優勝を狙うバルセロナ(スペイン)はホームでアーセナル(イングランド)に3−1で勝ち、2戦合計で4−3とし、4季連続で準々決勝進出を決めた。

 アウェーでの第1戦を1−2で落としたバルセロナだったが、この日は前半終了間際にFWメッシのゴールで先制。後半のオウンゴールで一時追い付かれたが、24分にMFシャビの得点で勝ち越すと、その2分後にメッシがPKで追加点を挙げ、勝負を決めた。

 東欧勢で唯一、決勝トーナメントに進出したシャフタル・ドネツク(ウクライナ)はホームでローマ(イタリア)を3−0で圧倒、第1戦に続く連勝で同クラブ史上初の8強入りを決めた。

 バルセロナが“本家”の意地を見せ、4年連続のベスト8入りを果たした。同様のパスサッカーを志向し「バルセロナライト」とも呼ばれるアーセナルを圧倒。アーセナルに退場者が出たとはいえ、枠内に1本もシュートを打たせず、第1戦の1−2のビハインドを簡単にはねのけた。

 逆転劇の口火を切ったのは、やはりエースのメッシだった。前半終了間際に生まれた“サーカス”プレー。MFイニエスタから絶妙のスルーパスを受けると、飛び出してきたGKの直前でボールを真上に浮かし、そのまま左足ボレーでたたき込んだ。メッシとイニエスタが抱き合って喜ぶ。本拠地・カンプノウのスタンドは興奮のるつぼと化した。

 後半8分にはオウンゴールで失点するアクシデントにも見舞われたが、動揺はなかった。同24分にイニエスタのドリブル突破から最後はシャビが決め、これで2戦合計3−3。さらにその直後にPKを獲得し、メッシがゴール右隅に冷静に流し込むと、アーセナルにはもう再度追いつくだけの余力は残っていなかった。

 腰痛をおしてベンチ入りしたグアルディオラ監督は試合後、満足の表情で振り返った。「アーセナルはパスを3本つなぐことさえできなかった。われわれが7割近くボールをキープし、完全にゲームを支配した」と胸を張った。シャビの言葉を借りるまでもなく、バルサの「正当な勝利」。2大会ぶりの覇権奪回へ向け、V候補筆頭がその実力をまざまざと見せつけた。 (工藤拓)

 

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