政治【竹島領有権否定問題】 政権の「主権意識」の希薄さをまた露呈 野党は徹底追及 民主内紛にも新たな火種+(2/4ページ)(2011.3.10 00:16

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[政治]ニュース トピック:領土・領有権

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【竹島領有権否定問題】
 政権の「主権意識」の希薄さをまた露呈 野党は徹底追及 民主内紛にも新たな火種

2011.3.10 00:16 (2/4ページ)

 土肥氏は産経新聞の取材に共同宣言の内容を理解した上で署名したことを認め「キリスト教的アプローチだ」と釈明。「議員は国益を担っている。私の個人的な考えであり、私一人の責任だ」とも述べた。

 とはいえ、韓国による主権侵害を容認する行動は軽率では済まされない。しかも土肥氏は、首相が率いるグループ「国のかたち研究会」顧問を務め、首相への影響力もなお大きい。

 これでは首相がいくら領土に関し政府見解を踏襲しても「本音は違う」と疑われても仕方がない。かつて首相は拉致実行犯の辛(シン)光(ガン)洙(ス)元死刑囚の釈放嘆願書に署名しただけになおさらだ。

 そうでなくても政権は竹島に関し迷走してきた。

 「竹島を韓国が不法占拠」とする政府の公式見解があるにもかかわらず首相らは「法的根拠がない形で支配されている」と繰り返し「不法占拠」との表現を避けてきた。対中、対露外交がこじれる中で日韓まで悪化させたくないと考えたようだ。

 それでも今春には竹島問題を明記した学習指導要領解説書に基づく中学教科書の検定結果が発表される。政府が「竹島は日本固有の領土だ」と毅(き)然(ぜん)とした姿勢を示さなければかえって問題はこじれてしまうはずだ。

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