個別事業紹介

幹細胞操作技術開発領域

研究課題名

ヒト間葉系幹細胞を機能性肝細胞として、移植医療に使用するための低分子化合物・細胞シートによる分化誘導技術の開発

実施体制

研究代表者
汐田 剛史 (鳥取大学 医学系研究科機能再生医科専攻 教授)
分担代表研究者
森本 稔 (鳥取大学 生命機能研究支援センター 准教授)
実施体制説明図

研究成果・進捗

(1) ヒト間葉系幹細胞から肝細胞へ分化誘導するWnt/β-catenin経路抑制化合物の同定
約40,000化合物ライブラリーからスクリーニングされ見出された10種類のWnt/β-catenin経路抑制化合物について、ヒト間葉系幹細胞から肝細胞へ分化誘導する化合物を以下の方法で検討し、有用な化合物を見出した。
1. Wnt/β-cateninルシフェラーゼレポーター安定発現ヒト間葉系幹細胞の樹立
2. 化合物による細胞毒性や増殖への影響
3. Wnt/β-cateninルシフェラーゼレポーターアッセイ
4. 肝細胞分化誘導能
(2) 細胞外基質の肝細胞分化への影響

(3) Wnt/β-cateninシグナル抑制低分子化合物誘導体23種類の肝細胞分化能の評価

今後の計画

(1) Wnt/β-catenin経路抑制性低分子化合物の誘導体23種類から、ヒト間葉系幹細胞の肝細胞分化誘導能を持つ化合物を同定。
(2) 低分子化合物と温度感受性細胞シートを併用した、高効率肝細胞分化誘導法の開発。
(3) 低分子化合物ライブラリーのスクリーニングによるヒト間葉系幹細胞における Wnt/β-catenin経路抑制性化合物の同定。
(4) 2種類の表面マーカーにより分離したヒト間葉系幹細胞の肝細胞への分化誘導。
(5) ヒト間葉系幹細胞から、肝細胞と血管内皮細胞を別々に分化誘導し細胞シート上で共培養し、高機能の肝臓組織形成を目指す。

リンク情報

鳥取大学医学部大学院医学系研究科 遺伝子医療学部門
http://www.med.tottori-u.ac.jp/p/igaku/daigakuin/kinou/idenshi/idenshi/