戦時中に強制連行され、広島県安野村(現・安芸太田町)の発電所建設現場で働いた元中国人労働者360人と、元雇用主の西松建設(東京)との和解成立から1年となる23日、現場近くで記念碑の除幕式があった。元労働者や遺族ら中国からの約40人を含む約100人が参列した。
式で元労働者の邵義誠(シャオ・イチェン)さん(85)=天津市=は「碑の建立が日中両国民の代々の友好に貢献することを心から希望します」と述べた。
元労働者側が1998年に起こした訴訟は2007年、原告側敗訴で確定したが、最高裁が被害救済を促す異例の付言をした。これを受けて西松側が2億5千万円を信託して基金を設立し、元労働者や遺族に金銭補償する和解が昨年10月、東京地裁で成立。碑の建立費約1千万円や中国側の旅費も基金から拠出された。(加戸靖史)