2009年7月17日放送(ほうそう)　（第(だい)404回(かい)）

【施設(しせつ)の運営(うんえい)にのりだした「さわやかチーム」のメンバーたち】

知的障害(ちてきしょうがい)のある人(ひと)たちが働(はたら)く施設(しせつ)「パンジー」。今回(こんかい)の主人公(しゅじんこう)は、ここで働くメンバーで結成(けっせい)された「さわやかチーム」の７人(にん)です。
この春(はる)、７人が始(はじ)めた挑戦(ちょうせん)は、新(あたら)しくできた施設のフィットネスクラブを、自分(じぶん)たちで運営(うんえい)すること。でも、これがなかなか大変(たいへん)。何(なに)もかも初(はじ)めてづくしの手探(てさぐ)りの中(なか)、さわやかチームが目指(めざ)す運営とは？

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知的障害(ちてきしょうがい)のある人(ひと)たちが働(はたら)く施設(しせつ)「パンジー」では、当事者(とうじしゃ)が「自分(じぶん)たちで施設の運営(うんえい)をやりたい」と、２年前(ねんまえ)に「さわやかチーム」を結成(けっせい)しました。メンバーは７人(にん)。スタジオには、その中(なか)から３人のメンバーに来(き)ていただきました。
リーダーの梅原義教(うめはら よしのり)さん、３４歳(さい)。樋口廣(ひぐち ひろし)さん、４２歳。中多百合子(なかた ゆりこ)さん、５６歳。
３人とも東大阪市(ひがしおおさかし)にお住(す)まいです。梅原さんは電動車(でんどうくるま)いす、樋口さんは車いすに乗(の)っています。
３人がこれまでに経験(けいけん)してきた仕事(しごと)について伺(うかが)いました。

＜梅原さん＞　僕(ぼく)は昔(むかし)は、パンジー１(わん)でパソコン打(う)ってた。
＜樋口さん＞　パン作(づく)りをやって、丸(まる)めたりして。
＜中多さん＞　内職(ないしょく)をやっていました。みかんちぎりとか、ペットボトルのしめとか、ハンガーとか、いろんな仕事をやってきました。

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【“自分(じぶん)たちで運営(うんえい)したい”役割(やくわり)を決(き)める会議(かいぎ)】

さわやかチーム７人(にん)の職場(しょくば)は、この春(はる)オープンした施設(しせつ)「パンジー３(すりー)」の２階部分(かいぶぶん)。フィットネスクラブを運営(うんえい)するのが、主(おも)な仕事(しごと)です。お客(きゃく)さ んは、近(ちか)くに住(す)む知的障害(ちてきしょうがい)のある人(ひと)たちが中心(ちゅうしん)で、利用料(りようりょう)は１時間(じかん)につき５００円(えん)。
しかし、スタッフとして働(はたら)いているのは、まだ職員(しょくいん)だけ。７人は、となりで会議(かいぎ)を開(ひら)いています。実(じつ)はみんな、「運営してみたい」と言(い)ったものの、何(なに)をすればいいのかよくわかりません。だから２ヶ月間(かげつかん)、ずっと話(はな)し合(あ)っているのです。
会議では、さわやかチーム担当(たんとう)の職員(しょくいん)・下川美希(しもかわ みき)さんも加(くわ)わって、運営の中身(なかみ)を考(かんが)えます。この日(ひ)は、お金(かね)を管理(かんり)する会計(かいけい)の担当者(たんとうしゃ)を決(き)めることになりました。まずは、どんな人がふさわしいのか、意見(いけん)を出(だ)し合います。

＜生田(いくた)さん＞　ま、しっかりした人やな。
＜梅原(うめはら)さん＞　間違(まちが)えたらあかんやろ。計算(けいさん)ができる人。
＜山田(やまだ)さん＞　逃(に)げずに立(た)ち向(む)かっていかな、あかん。

会計に向いているのは、「計算できる人」「間違えない人」「ちゃんと考えてくれる人」。誰(だれ)に任(まか)せればいいのか。みんなで悩(なや)んでいた時(とき)のことでした。

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＜樋口(ひぐち)さん＞　（“計算(けいさん)する”って）どういうことやるの？
＜下川(しもかわ)さん＞　電卓(でんたく)で、１０００円(えん)たす２０００円とか、する人(ひと)…。
＜樋口さん＞　ああ、あれ。それ、やってみようか。
立候補(りっこうほ)したのは樋口さん。一般(いっぱん)の会社(かいしゃ)で働(はたら)いた経験(けいけん)があります。４月(がつ)から、さわやかチームに加(くわ)わったばかりです。

＜梅原(うめはら)さん＞　樋口さんは、今年(ことし)入(はい)ったばかりやろ。だから、ちょっと今年は、見(み)ていて欲(ほ)しいなと僕(ぼく)は思(おも)ってる。
＜中多(なかた)さん＞　もうちょっと勉強(べんきょう)してもらわなあかんわ。
＜生田(いくた)さん＞　もう１年(ねん)やろ、２０１０年であれば。
＜山田(やまだ)さん＞　（でも）会計(かいけい)って誰(だれ)かがやらないとあかん。
会計は、古(ふる)くからいるメンバーがやった方(ほう)がいい。でも、樋口さんは、「やりたい」と言(い)っている。
梅原さんが、通(とお)りがかった職員(しょくいん)の西野貴善(にしの たかよし)さんに助(たす)けを求(もと)めました。

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＜西野(にしの)さん＞　職員(しょくいん)だったらそういう時(とき)はね、たとえば２ヶ月(かげつ)とか、慣(な)れている人(ひと)と一緒(いっしょ)にやってもらって、任(まか)せられるなと思(おも)ったら、後(あと)は樋口(ひぐち)さんに任せるとか。そういう方法(ほうほう)もとるかな。
＜梅原(うめはら)さん＞　樋口さん、大丈夫(だいじょうぶ)？
＜西野さん＞　樋口さんがしたいと思(おも)っているんだったら、樋口さんがするためには、どういう風(ふう)に他(ほか)のメンバーがフォローというか、助(たす)けをしたらいいか、ちゃんと考(かんが)えたらいいんじゃないかな。
＜梅原さん＞　んー…。
＜生田(いくた)さん＞　ま、教(おし)えたらいけると思うねん。
＜中多(なかた)さん＞　教えたらできるやろ。

さわやかチームの結論(けつろん)は、「他のメンバーのサポートつきで、樋口さんにやってもらう」。

＜梅原さん＞　樋口さん、会計(かいけい)、やってください。手伝(てつだ)うから。
＜樋口さん＞　ま、僕(ぼく)の気持(きも)ちは、なんぼでも引(ひ)き受(う)けるよ。

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＜シュウ＞　樋口(ひぐち)さんが、自分(じぶん)から会計(かいけい)を「やろうか」っておっしゃったのは素晴(すば)らしいなと思(おも)いましたけど、実際(じっさい)にやってみてどうですか？
＜樋口さん＞　最初(さいしょ)、難(むずか)しいけど、もう大丈夫(だいじょうぶ)。だいぶん慣(な)れてきた。（計算(けいさん)間違(まちが)いとかは？）たまにあったよ（一同笑(いちどうわら)い）。
＜玉木(たまき)＞　でも、直(なお)せばいいからね。

＜シュウ＞　そもそも、なぜ、自分たちで運営(うんえい)したいなって思ったんですか？
＜中多(なかた)さん＞　スウェーデンで、当事者(とうじしゃ)が中心(ちゅうしん)になっているのを見(み)てきたんです。（スウェーデンでは）運営を当事者中心でやってるねん。それを見てきて真似(まね)してんねん。
＜玉木＞　外国(がいこく)では何(なに)が違(ちが)ったと思いますか？
＜梅原(うめはら)さん＞　会議(かいぎ)の中身(なかみ)、当事者だけで考(かんが)えてやっている。職員(しょくいん)じゃなくて、当事者だけで考えてるな、かっこええなぁって。やりたいなぁと、思(おも)った。
＜小林(こばやし)＞　今(いま)は、当事者のみなさんでいろいろ会議をしたり、話(はな)し合(あ)っているけど、以前(いぜん)は、自分たちで考えを言(い)ったりとか、そういうことは？
＜中多さん＞　違(ちが)う違う。朝(あさ)の会(かい)が始(はじ)まって、そこに職員さんもおって、今日(きょう)の流(なが)れを聞(き)くねん。（その日(ひ)の予定(よてい)は）決(き)まってるねん。職員が知(し)ってるねん。当事者は朝、誰(だれ)も知らんから、それで職員さんが教(おし)えてくれるねん。

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＜玉木(たまき)＞　それなら、中多(なかた)さんは毎日(まいにち)行(い)かないと、その日(ひ)の仕事(しごと)は知(し)らなかった、と…。
＜中多さん＞　昨日(きのう)の続(つづ)きがあるのかなぁと思(おも)って行(い)くでしょ、それがもう終(お)わってるねん。職員(しょくいん)さんがやってくれてるから。せっかく慣(な)れた仕事やのにな、もうこれ、「サイナラ」やもん（一同笑(いちどうわら)い）。
施設職員(しせつしょくいん)の下川美希(しもかわ みき)さんにも加(くわ)わって頂(いただ)き、話(はなし)を伺(うかが)いました。

＜玉木＞　中多さんの話を受(う)けて、どう思われますか？
＜下川さん＞　パンジーでは、当事者(とうじしゃ)みんなが自信(じしん)を持(も)ってやれる役割(やくわり)を、仕事の中(なか)で見(み)つけていこうと一生懸命(いっしょうけんめい)やっていて、職員は当事者に、いっぱい役割を持って仕事をしてもらうことを一生懸命 考(かんが)えている。だけど、ある程度(ていど)、支援者(しえんしゃ)が用意(ようい)して…という部分(ぶぶん)で、（当事者の）知(し)らないところでいろんなことが変(か)わったり、決(き)まったりすることに対(たい)して、「自分(じぶん)たち抜(ぬ)きで考えている」とか、そういう感(かん) 覚(かく)になるのは、そうなのかなと…。そういう部分は、やっぱり言(い)われないと気(き)づかないし、「当事者中(ちゅう)心(しん)って何(なん)だろう？」というのは、限(かぎ)りなく考えられることなのかなと思います。
＜梅原(うめはら)さん＞　だから、この２年間(ねんかん)、いろいろなことを勉強(べんきょう)しました。今年(ことし)は動(うご)くかな、と思っています。

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【“自分(じぶん)たちでできること”を話(はな)し合(あ)う】

この日(ひ)の会議(かいぎ)は、下川(しもかわ)さんのある提案(ていあん)から始(はじ)まりました。普段(ふだん)、下川さんが担当(たんとう)しているフィットネスクラブの仕事(しごと)、およそ３０項目(こうもく)を「自分(じぶん)た ちでできるもの」と、「支援者(しえんしゃ)、つまり職員(しょくいん)でないとできないもの」、そして、「職員の力(ちから)を借(か)りれば自分たちでできるもの」の３つに分(わ)けていくことになりました。

＜職員・西野(にしの)さん＞　当日(とうじつ)の出欠(しゅっけつ)の確認(かくにん)。誰(だれ)がしますか？
＜中多(なかた)さん＞　出欠ってなに？
＜西野さん＞　来(き)た人(ひと)と、休(やす)んだ人の確認。
中多さん、迷(まよ)わず「自分たちでできるもの」に入(い)れました。
＜下川さん＞　次(つぎ)の人に「外(そと)で待(ま)ってて」と言(い)う。次のクールの人（お客(きゃく)さん）が来たら、バーって入(はい)ってきてしまうことがとても多(おお)いので「待っててください」と声(こえ)をかける。
＜メンバーたち＞　当事者(とうじしゃ)（でできる）。言える、言える。

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『講師(こうし)に支払(しはら)うお金(かね)の準備(じゅんび)』については、意見(いけん)が分(わ)かれました。
＜生田(いくた)さん＞　支援者(しえんしゃ)がええな。
＜梅原(うめはら)さん＞　なんで？当事者(とうじしゃ)もできるやろ。
＜生田さん＞　（金庫(きんこ)の）開(あ)け方(かた)、知(し)らんやろ。
＜西野(にしの)さん＞　金庫の開け方わからへんから、生田さんは「支援者」。梅原さんは、「自分(じぶん)たちでできる」。

＜梅原さん＞　真(ま)ん中(なか)（職員(しょくいん)の力(ちから)を借(か)りれば自分たちでできる）。
＜生田さん＞　やっぱ、ちょっと職員いるな。教(おし)えてもらわなあかん。
議論(ぎろん)の末(すえ)、『講師料(こうしりょう)の準備』は、「職員の力を借りれば自分たちでできる仕事(しごと)」という結論(けつろん)になりました。

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【自分(じぶん)たちで決(き)めた仕事(しごと)に取(と)り組(く)むメンバーたち】

最終的(さいしゅうてき)に、「自分(じぶん)たちだけでできる」と考(かんが)えたのは、『出欠確認(しゅっけつかくにん)』『ファイル管理(かんり)』『お客(きゃく)さんの案内(あんない)』『利用料(りようりょう)の受(う)け取(と)り』など、１７項目(こうもく)。
早速(さっそく)、実際(じっさい)にやってみることになりました。２ヶ月間(かげつかん)、会議続(かいぎつづ)きだったさわやかチームの７人(にん)が、いよいよ動(うご)き出(だ)します！
＜樋口(ひぐち)さん＞　まあ、やってみよっかなと思(おも)うんやけど、もう一(ひと)つ自信(じしん)が危(あぶ)ないっていうか（笑(わら)い）。
＜梅原(うめはら)さん＞　心配(しんぱい)もあるし、楽(たの)しみもあるし、半分半分(はんぶんはんぶん)やな。
午後(ごご)１時(じ)、フィットネスクラブがオープンしました。出欠確認(しゅっけつかくにん)の担当(たんとう)は、梅原さんと中多(なかた)さん。予約(よやく)したお客さんが、１時、２時、３時の回(かい)に１０人ずつやってきます。中多さんが大(おお)きな声(こえ)でお客さんの名前(なまえ)を読(よ)み上(あ)げ、 梅原さんがお客さんの顔(かお)を見(み)て確認します。
来(き)た人(ひと)のトレーニングファイルを用意(ようい)しているのは、山田(やまだ)さんと中山(なかやま)さん。１時、２時、３時と、時間帯別(じかんたいべつ)にファイルを分(わ)けるのに苦労(くろう)していました。
ファイルには、この日(ひ)の健康状態(けんこうじょうたい)やトレーニング内容(ないよう)を記録(きろく)してもらいます。宮田(みやた)さんの仕事(しごと)は、責任(せきにん)をもってファイルを回収(かいしゅう)することです。

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＜生田(いくた)さん＞　血圧(けつあつ)はかった人(ひと)は、マットのとこに来(き)てください！
体操用(たいそうよう)のマットを敷(し)いてお客(きゃく)さんを案内(あんない)するのは、生田さんと樋口(ひぐち)さんの担当(たんとう)。でも、樋口さんの姿(すがた)が見(み)あたりません。
＜下川(しもかわ)さん＞　樋口さん、仕事(しごと)はどうなったんですか？
＜樋口さん＞　忘(わす)れた。
＜下川さん＞　忘れないでください。みんな、まだマットに行(い)ってないですよ。
樋口さん、仕事をすっかり忘れていたようです。あわてて向(む)かいますが、すでに体操は始(はじ)まっていました。
＜樋口さん＞　血圧はかったあとに、「ここに来てください」って言(い)うのを忘れてん。ごめんね。

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みんなの仕事(しごと)がやっと一段落(ひとだんらく)した頃(ころ)。利用料(りようりょう)を払(はら)い忘(わす)れたお客(きゃく)さんがいることがわかりました。早(はや)く電話(でんわ)で、そのことを伝(つた)えなければいけませ ん。電話をかけるのは中多(なかた)さんです。実際(じっさい)にかける前(まえ)に一度(いちど)、下川(しもかわ)さんを相手(あいて)に練習(れんしゅう)することにしました。
＜中多さん＞　あの、さわやかの中多です。
＜下川さん＞　こんにちは。
＜中多さん＞　こんにちは。あの、フィットネスのお金(かね)がまだ届(とど)いてないんですけど、どうしたらいいか教(おし)えてください。
＜下川さん＞　え？（笑(わら)い）
＜中多さん＞　違(ちが)う。フィットネスのお金がまだもらってないから、来週(らいしゅう)の水曜(すいよう)までに持(も)って来(き)てください。
＜下川さん＞　わかりました。
＜中多さん＞　うん、こんな感(かん)じやな。
実際に、お客さんに電話をかける中多さん。傍(かたわ)らで下川さんが見守(みまも)ります。
＜中多さん＞　さわやかの中多と申(もう)しますが、あのね、えーと、フィットネスのお金がまだ届いてなくて、来週の水曜日まで、よろしくお願(ねが)いします。
＜下川さん＞　「いけそうですか？」って。
＜中多さん＞　いけますか？…「いける」って。
＜下川さん＞　じゃ、「よろしくお願いします」って。
＜中多さん＞　じゃ、よろしくお願いします。

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＜シュウ＞　今(いま)までは、運営(うんえい)するスタッフの方(かた)が電話(でんわ)をかけていたんですね？
＜中多(なかた)さん＞　そうそうそう。（それを私(わたし)は）やってます。やればできるんよ（笑(わら)い）。
＜玉木(たまき)＞　やっぱり、これまでの仕事(しごと)のやり方(かた)と、今(いま)の仕事のやり方は違(ちが)っていますか？
＜梅原(うめはら)さん＞　パン屋(や)は責任(せきにん)がなかった。さわやかのことは、やっぱり、責任があって、自分(じぶん)のこととか、相手(あいて)のこととか、よく考(かんが)えてやりたいなと思(おも)ってます。
＜シュウ＞　その後(ご)、みなさんの仕事はどうでしょうか？
＜樋口(ひぐち)さん＞　また忘(わす)れとった（一同笑(いちどうわら)い）。（２回目(かいめ)も仕事を忘れた？）そう。
＜シュウ＞　これはまずいじゃないですか。中多さん、どうすれば仕事を忘れないようになりますか？
＜中多さん＞　忘れんように前(まえ)もって言(い)うておくねん。水曜日(すいようび)の晩(ばん)に帰(かえ)るときに。「明日(あした)、フィットネスがあるから」って。（それを中多さんが樋口さんに言う？）はい。
＜樋口さん＞　（中多さんに向(む)かって）お願(ねが)いします（一同笑(いちどうわら)い）。

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＜中多(なかた)さん＞　お客(きゃく)さんが、来(こ)ない人(ひと)がおるねん。体(からだ)の調子(ちょうし)が悪(わる)いからできないとか…。なので、売(う)り上(あ)げが損(そん)になっていくねん。この間(あいだ)は２１人(にん)でした。その前(まえ)は２７人、その前は３０人。だ んだん（お客さんが）減(へ)っていってる。来(こ)なかったら、売り上げなれへんやん。売り上げしようと思(おも)ったら、みんなに声(こえ)かけせなあかん。声かけしても来ない人は来ない。こんな時(とき)は、どうしたらええかな？教(おし)えてーな。
＜シュウ＞　それこそみんなで話(はな)し合(あ)わないと。さわやかチームが集(あつ)まって。
＜中多さん＞　うん。
＜シュウ＞　でも、まさにね、「これじゃあ、儲(もう)からないわけで」っていう意識(いしき)が、運営側(うんえいがわ)（に立(た)っている）じゃないですか。リーダー、これからも運営やっていけそうですか？
＜梅原(うめはら)さん＞　ゆっくりやればできます。

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【これからの目標(もくひょう)】

さわやかチームの３人(にん)に、“これからがんばっていきたいこと”を伺(うかが)いました。
＜中多(なかた)さん＞　フィットネスのことと、サービスすること。やったね、やったね（ガッツポーズ）。
＜樋口(ひぐち)さん＞　会議(かいぎ)だったら、テーブルといすを出(だ)したりとか、マット敷(し)きとか。
＜シュウ＞　そして、なによりも仕事(しごと)を忘(わす)れない。大丈夫(だいじょうぶ)ですか？
＜樋口さん＞　ちょっと不安(ふあん)。
＜シュウ＞　それは、中多さんにかかっているかもしれない。
＜中多さん＞　はい（一同笑(いちどうわら)い）。
＜梅原(うめはら)さん＞　みんなの力(ちから)をあわせて、なんでもできるし、自分(じぶん)のこともできるなーと思(おも)ってます。

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【おたよりイェイ！　作品(さくひん)イェイ！　たくさんありがとう】

大阪府(おおさかふ)にお住(す)まいの２０代(だい)女性(じょせい)、ドキンさんから頂(いただ)いたお便(たよ)りをご紹介(しょうかい)します。
『私(わたし)は知的障害(ちてきしょうがい)と身体障害(しんたいしょうがい)があり、彼氏(かれし)はできないとあきらめた瞬(しゅん)間(かん)！突然(とつぜん)、天使(てんし)が私の前(まえ)にあらわれ、２００９年(ねん)６月(がつ)８日(ようか)から交際(こうさい)がは じまり、今(いま)はラブラブです。これから先(さき)が楽(たの)しみで〜す。』

＜玉木(たまき)＞　なんやー、ラブラブやってー。
＜シュウ＞　すごいですね。ちょうど僕(ぼく)も大学(だいがく)で講師(こうし)をしていたら、車(くるま)いすのかわいらしい女(おんな)の子(こ)がいて、「彼氏(かれし)は？」って聞(き)いたら、「なに言(い)うてるんですか」って、ちょっとあきらめ顔(がお)だったのでね、「いやいや、なに言うてるねん、今こそやんかー」という感(かん)じで話(はな)していたときだったんでね。
＜玉木＞　最初(さいしょ)から「無理(むり)や！」と思(おも)ってあきらめたらあかんよね。いつなんどきね、（天使が）降(お)りてくるか（一同笑(いちどうわら)い）。
＜シュウ＞　あなたの恋愛(れんあい)ネタ、「失恋(しつれん)しちゃった」とか「こんな人(ひと)探(さが)している」とか・・・ぜひお寄(よ)せ下(くだ)さい！恋愛特集(れんあいとくしゅう)なんてできたらええなーって思ってます。

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