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批判されるべきは鳩山さんというより、朝日新聞に代表される「本土」でしょ〜「抑止力は方便」発言の受けとめ方 - どん・わんたろう

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 もはや言葉は要らないだろう。この新聞は何より、鳩山さんの発言によって、辺野古移設の「日米合意」に傷が付くことを危惧しているのだ。当時の主筆氏はお辞めになったそうだが、DNAはしっかりと受け継がれていた。「今度こそ本気で沖縄の負担軽減に向き合うべきである」という締めの一文が、ほんとに虚しい。何より腹が立つのは、アメリカべったりの主張を展開するために沖縄をダシに使っているからである。

 辺野古に新しい基地を造ることを後押ししながら負担軽減を説くことが、沖縄からすると矛盾以外の何ものでもないことに、朝日新聞はいまだに気づいていない。新しく造られる基地は当然、最新鋭で最強の設備・機能を備えており、どういう使われ方をして、どの範囲にどんな影響をもたらすのか、想像がつかない。今よりはるかに重い被害を撒き散らすかもしれないと、ずっと基地と向き合ってきた沖縄の人たちは直感的に危機感を抱いているのだ。加えて、ほかの基地の返還と引き換えにすれば沖縄は静かになるっていう発想も、全くもって甘い。沖縄の怒りの矛先は差別している「本土」に向けられているのであって、それが解消されない限り、普天間の代替基地を受け入れる余地はないだろう。

 自分にはね返って来ることを承知で書くが、本土マスコミに影響を受けている部分は大きいとしても、基地問題の側面からみれば「本土」に鳩山さんを批判する資格はないと思う。結果的に、沖縄に基地を押しつけたまま痛みを傍観するだけで、日米安保をやめようとせず、かといって自分たちが肩代わりしようともしなかったのだから。日米合意から9カ月しか経たないのに、沖縄の基地問題に対する本土の関心は完全に醒めてしまった。

 安次富さんは、いみじくもこう話した。「(普天間基地を)おそらく本土はどこも引き取らないと分かっているんです。ならば、アメリカに持ち帰って下さいと一緒に運動を起こしたい」。私たち一人ひとりが真剣に受けとめなければならない言葉である。
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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。毎週水曜日更新。

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