富山市長が政府批判「家族を失望させた」 専用機同乗が一転、不可で
2011.2.23 12:31
ニュージーランド地震で現地に向かう政府専用機をめぐり、富山市の森雅志市長は23日、同市の富山外国語専門学校の関係者を同乗させられないと、政府側が連絡してきたことを明らかにした。
前原誠司外相は22日夜、現地に派遣する国際緊急援助隊が乗る政府専用機で、被災した生徒の家族らを同乗させる考えを示していた。
森市長は23日の市幹部を集めた会議で「やっぱり無理と言われた。希望を募っておきながら、いかがなものか」と政府側の対応に苦言を呈した。
市によると、外務省は22日夜、学校側に同乗をいったん提案したが、搭乗者数の制限などから不可能と伝えてきたという。森市長は「家族はかえって失望してしまう。(政府は)確度の高い情報を出す必要がある」と批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/plc11022312320013-n1.htm
なんだかなあ。
被災した生徒の家族の心労はいかばかりでしょう、一刻も早い救出を祈るばかりですが、それにしてもこの小さな記事で示されていることは、今の民主党政権の無責任ぶりを実に象徴的に現していると私には思えました。
まず、前原誠司外相が「現地に派遣する国際緊急援助隊が乗る政府専用機で、被災した生徒の家族らを同乗させる」考えをおそらく思いつきなのでしょう、確たる裏もとらないで公言してしまいます。
で、「外務省は22日夜、学校側に同乗をいったん提案した」わけですが、実際には「搭乗者数の制限などから不可能」と断ることになります。
この政治家の自らの言葉に対する無定見・無責任、これこそが現在の民主党政権の最大の特徴であり支持率急降下の最大の要因なのだと思います。
なぜ発言する前にしっかり関係部署に家族を乗せることが可能であることの裏取りをしないのか、そんな簡単な確認作業もせずなぜ「学校側に同乗をいったん提案し」てしまうのか、もし実現できないときには失望を買うことがわかりきっているのに。
結果、「搭乗者数の制限などから不可能」と勝手に提案して被災した生徒の家族に期待させておいて一方的にやはりダメですとは、何という対応か、これが一国の政府の外務大臣の海外で被災した自国民のその家族に対する対応なのです、なんたるオソマツなことでしょう。
・・・
自国民にすら結果的にウソをついてしまうオソマツな情報収集能力しか持たない政府なのです。
世界情勢の急展開に迅速に対応できるはずもないでしょう。激動の中東騒乱の中、国際情勢に迅速に対峙することではなく、不毛にも自国民にできもしないことでウソついて勝手にトラブるオソマツな日本国外相なのであります。
オソマツな話です。