前職では、PR会社で営業担当としてクライアント各社の広報業務に携わっていました。PR会社は様々な企業のPR活動に関わることができるためとてもやり甲斐がある反面、商品がある程度出来上がってから関わるのが基本であるため、商品が出来上がる迄のことをもっと知りたい、開発者の思いといった部分まで理解した上でPRに関わりたいと少しずつ思うようになり、アライドアーキテクツに入社しました。
当社では私が入社するまで広報業務は営業マンが兼務していて、広報という部署がなかったので、ほぼゼロの状態から一人でスタートする形でした。当社は、企業としての明確なビジョンを持ってはいたものの、それを対外的に発信できる術がないというのが入社当時の現状でした。
入社してから、開発者の理念や思想を知るうちに、第三者的に見てもとても魅力あるWebサービスを展開していることを知りました。
広報の仕事を一言で言うならば、自社のサービスを、メディアに取り上げて頂けるように働きかけていくということです。業務は多岐に渡りますが、プレスリリースの作成・配信、取材対応、メディア訪問、といったことが主な仕事の内容になります。
プレスリリースは、ある程度の基本となるフォーマットがあるので、ニュースとなる情報と擦り合わせて、何を発信したいのかを明確にして、メディアに取り上げて貰い易いように加工していきます。
それが新たなWebサービスのスタートであった場合は、開発担当者にヒアリングを行い、何日にサービスが開始するのか、どこまで発表して良いのかなど詳細を確認し、情報を整理する必要があります。その後、キャッチーな見出しを付けて、記者の方が記事のイメージを描きやすいようにストーリー性を持たせながら作り上げていきます。
記者からのインタビュー取材に対しては、記者の求める情報に相応しい担当者をコーディネートし、事前にある程度情報を整理、統一して臨みます。
また、記事として掲載される際に、読者に誤解を与えてしまうような表現はないか、数値やデータ等に誤りはないかといったことにも充分注意を図り、より良いPRに繋がるような露出を心がけています。
メディア訪問は、そのサービスに興味を持っていただけるような媒体を選定して、アポを取って会いに行くというのが基本の流れです。最新のプレスリリースを持って、そのサービスがいかに魅力的か、記事として取り上げる価値のあるものかということを、記者の方に会って説明します。
直接、顔を合わせる機会をいただくことは、自社のサービスへの情熱や、より正確な情報が伝えることができるとても貴重な時間なので、一つ一つの機会を大事にしていきたいと思っています。
入社して業務がスタートしてからは、まずは社内に広報という仕事自体を周知することがひと仕事でした。そもそも、社内に広報という概念自体がなかった訳ですから。広報担当としては、例えば新たなWebサービスが開始する場合、「サイトがオープンする日」がとても重要になるのですが、社内の人間にとってはそれはそこまで重要なポイントではないと感じている場合もあり、自分が気づかないうちにサービスが始まっていた、ということも何度かありました。
社内に広報という部署の存在感と仕事内容を浸透させることが、何よりも重要でした。全社的にこのような記事の露出があったということを周知したり、各部署の担当者と情報交換をすることで、日々広報の存在をアピールしています。 技術者に限らず、当社は良い物を作っているにも関わらず、外に向かってアピールすること、宣伝することがとても不得手だったので、ここを広報がしっかり伝えていきたいと日々活動しています。
広報の仕事で最も心掛けていることは、誤解を生じさせないようにすること。
私の言い方一つで、どういう記事にもなってしまうので、誤った情報が世に出ないよう、細心の注意を払います。記事は印刷されて一度紙面に出てしまったら直せませんので、可能なかぎり校正も一字一字細かくチェックします。
また、時間の経過と共にサービスに関するデータや情報なども変わっていきますので、つねに最新の情報を確認します。
自分で作った資料やリリースを自分がチェックするというのは、すごく難しい面もありますが、一人で担当している以上は仕方のないことで、そこは責任の重い部分でもあります。何回見直しても、ミスは必ず起こるものと心得て、いかにして防ぐかということに気を配ります。
アライドアーキテクツはIT企業ですので、PRする商材は物質ではなく、インターネットサービスになるため、開発者の思いというのはとても大事な部分です。
どんな思いでこれを開発するに至ったのかを伝えることによって、よりサービスが生きてくる。より分かり易くサービスの魅力を伝えられると思っています。
技術者はとかくアイデアを形にすると満足してしまう面があります。作れば後は勝手に広まっていくのを待つということではなく、意識的に広めていく努力が企業には必要です。
どのような思いからサービスの種が生まれて、どのようにして作り上げたのかという部分まで理解して、そのサービスの良さを伝えていきたいと思います。
また、取材慣れしていない担当者が、記者からの質問によりスムーズに応えられるよう、事前によく打合せしておくようにします。当社に入社したことで、何かが世に生まれる瞬間に立ち会える、ということに今までにない面白さを感じています。