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成人対象に数学テスト、大学教師含め全員「小学生以下」=中国

サーチナ 3月8日(火)19時10分配信

 小学生から高校生を対象とする教育会社が2月27日に実施した「数学オリンピック」の体験テストで、社会の各界で活躍する成人61人に参加してもらったところ、いずれも「合格ライン以下」だったという。61人のうち6人は、中学、高等学校、大学の数学教師だった。中国新聞社が報じた。

 61人の平均成績は28.80点だった。最高点は69点、最低点は3点だった。小学生の平均点は30.43点だった。

 専門の教師の得点が低かったことについては、「数学オリンピックには、特別な解答テクニックが必要で、数学の雑技と呼ばれるほど。事前に準備をしていなければ、数学の専門家といえども、高得点は難しい」との指摘がある。

 ただし、成人の得点が全般的に低かったことについては、「懸命に勉強する児童と、いいかげんな大人の差」、「地方政府では職員に対して、勤務時間中にはカラオケに行くな、マージャンをするなとの禁止令が出ることもある。勉強に励む子どもらとは大違い」との指摘がある。

**********

◆解説◆
 中国では、数学オリンピックに対する関心が高く、高得点を狙って長期間準備をする生徒も珍しくない。学校教育における問題とは、かなり毛色の異なる出題もあり、学校教師が「苦戦」したとしても、それほどおかしくはない。

 数学を専攻して大学教師になるためには、極めて高度な数学的抽象能力や使命感が必要だ。専門分野と周辺については卓越した能力を持つが、数学オリンピックなどの“独自の世界”に対しては、なじめない場合もある。

 日本を代表する数学者の広中平祐氏はかつて、テレビ番組で私立中学の算数の入試問題に挑戦した際に、相当に苦労した。広中氏は生徒らに向かい「この問題だったら、君らの方がよほど上手に解ける。しかし、少し時間をかければ、私の方がはるかに解けるようになる」と述べた。決して“強がり”ではなく、数学を学習・研究する際の方法論や心構えを続けて説き、生徒らに感銘を与えた。(編集担当:如月隼人)

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最終更新:3月8日(火)19時10分

サーチナ

 

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