2010-05-07 22:32:44
豚肉(肩ロース)のカレー まさかの日本橋蔦カレー再現編
テーマ:スパイス・ハーブ料理(主にカレー)
まず料理のレシピの前に、軽くオレ様愛用のフライパンをご紹介。
ウー・ウェンパン カームナイトグレー 28cm
最近思わず左側のアマゾンリンクの中に追加してしまったのだが、この料理研究科のウー・ウェンさん という方がプロデュースしたフライパンがあまりに便利なのだ。
ウチで使っている実物はコレなんだが、普通のフライパンより深さがあり、形状は中華鍋とフライパンを合成したかのよう。大きさは選べるのだが、ウチで使っているのは28cmの大きいもので、絶妙に使い勝手のいいサイズだと思う。
これが1枚あれば、焼き・炒め以外に煮・揚げ・蒸し・茹でと大活躍してくれるため、我が家ではヘビーローテーションで使い倒している。(付属品でスチームコントローラー付の蓋なんかもある)
カレーを作る時など、厚手の鍋など使わずこれ1枚で作れてしまうので超オススメ。
ただし普通のフライパンに比べると重いので、あまり女性向きではないかもしれん。ある程度力がないとガコンガコン煽るような使い方は出来ないので注意。
また表面が加工されているので、寿命は鉄製の中華鍋やフライパンなんかに比べるとずっと短い。その辺も考慮すべきかも。(大事に使えよという話ではあるが)
さて、そんな謎の宣伝コーナーを経て今日のカレー紹介である。
まずはターメリックライスの準備から。
<ターメリックライスの材料>
米 2合
ターメリック 小さじ1
シナモンスティック 半本分
塩 小さじ0.5
バター 1片
普通に白米を炊く手順と変わらず、最後に塩・バター・スパイス類を入れ、炊飯器にセットしてスイッチを入れるだけ。(ポイントはスパイスや塩が偏らないように軽く混ぜておくくらい)
今回使う材料はこちら。
<カレーの材料>
豚肉 300g(ブロック肉推奨)
玉ねぎ 通常サイズ1個
トマト缶 1缶(ホールでもカットでもOK)
セロリ 半本分(茎も葉も使う)
ピーマン 1個
ニンニク・ショウガ お好みで
プレーンのヨーグルト 大さじ2~3程度あればOK
まず玉ねぎはいつものごとく適当にみじん切りに。ピーマンも玉ねぎと同じくみじん切り。セロリは茎の部分は摺り下ろし、葉の部分は適度なサイズに刻む。ニンニクとショウガはお好みでみじん切りか摺り下ろしに。
豚肉はたまたま肩ロースが安かったのでそれを買ったのだが、筋(もしくは脂)の多い肉を使う場合は、予め肉質ごとに切り分けておいた方がいい。(オレは貧乏性なので、切り分けた端切れの部分は細く刻んでスープのダシにしてしまう)
で、メイン具材になるお肉はヨーグルト漬けにして15分~20分くらいは放置しておく。肩ロースみたいなお肉でも、ヨーグルト漬けにすると食べやすい食感になるのでステキだ。
<パウダースパイス>
ターメリック 小さじ2
コリアンダー 小さじ1
クミン 小さじ1
ナツメグ 小さじ0.3(入れすぎ注意)
シナモン 小さじ0.5
カルダモン 小さじ0.5
チリパウダー 小さじ1
<スタータースパイス>
クミンシード 小さじ1
マスタードシード 小さじ1
パウダースパイスの方は、まんべんなく具材に絡むように予め混ぜ合せておくこと。
まずは肉の塊を焼いて行く。表面に焦げ色が付いて、中はまだ赤いくらいで取り出し、食べやすいサイズに切る。今回はマスタードオイルで焼いたが、なければサラダ油でいい。(油は小さじ2~3程度で充分)
豚肉を切ったらヨーグルト漬けにした時の容器に戻して出番待ち。(後でカレーの中に余ったヨーグルトごと入れます)
いつものごとくスタータースパイスから。サラダ油大さじ1~2程度を熱し、マスタードシードから入れ、それが弾け始めたらクミンを全量入れて油に香りを移す。
そこに刻んだ玉ねぎを入れて炒め、しなったらピーマン・セロリ(茎・葉)・ニンニク・ショウガを入れて炒め合わせる。
次にパウダースパイスを全量入れて、さらに炒め合わせる。注意点は、ターメリックは火の通しが甘いと苦くなるので、なるべくしっかりと炒めておくこと。
次にトマト缶を1缶入れ、水分量が足りないようなら水を100~150ccくらい入れて煮込む。
最後に豚肉を入れて中まで火を通し、塩で味を調整すれば完成。(ちなみに今回は塩は小さじ1しか入れてない)
もし味が上手に決まらない場合は、マギーブイヨンやコンソメや粒状の鶏がらなど、何かしらのスープの素をちょっと入れてみるとグっと引き締まる。ただし入れすぎには注意。(2~3人前に対して固形のマギーブイヨン半個分くらいあれば充分)
<さだおのちょっといい話>
スパイス料理のステキなところであり、みんなが勘違いしている点でもあるんだけど、スパイスが効いているという事は、塩の量をかなり少なく抑えられるのだ。ちょっと物足りないかもしれないという塩分量でも、実際に食べてみるとスパイスの刺激が上手く作用してちょうどいい塩梅に化けてくれる。
油も本場の人はこれでもかと入れるのだが、日本人が家で作る場合は1人前につき大さじ1杯程度の油分で充分なので、この点も素晴らしいんじゃないかと。
もしターメリックライスやサフランライスなどと合わせるのならば、そちらの塩分も加わるので、カレー自体の塩気を抑えてしまっても何とかなるし、「カレーは油が多い」 とか 「塩分が高い」 というのは大間違いである。
<油分の参考例 3人前>
スタータースパイス~玉ねぎ炒め用 大さじ2
具材炒め用 小さじ2~大さじ1程度(※)
ターメリックライス用 小さじ1程度の量があれば充分
※油分を抑えたいならば、具材は全てスタータースパイスした後の油で炒めてしまった方がいい。風味とか食感を求める場合は別で炒めると上手く行くというだけ。
そうこうしている内にターメリックライスさんが炊き上がった!
そしてカレーの方も味が馴染んで食べ頃に!
お皿に盛り付け、彩りでパセリなどを散らせば、本日のカレーの完成である!(もし平気なら緑をパクチーに変えても美味)
オレのレシピだとトマトが多めになるので、インド風というよりはちょっぴり洋食っぽい仕上がりになる。近頃はオレも段々と自分好みの味を作れるようになってきたんだが、このトマト感のあるタイプのカレーが大好きなのよねー。
で、ヨーグルト漬けにした甲斐あって豚肉は肩ロースだった割にプリっと柔らかく、それでいて肉感もあるという素晴らしい出来栄え。
スパイスもいい具合に混ざり合ってて、作り始めた当初の物足りなさとかイマイチ感はない。この短期間ですごいぞオレ!
……と、自画自賛しながら食べていたところ、彼女様 が発した思わぬ一言で思わず 「ハッ!」 となった。
「さだおちゃん、これさ、蔦カレーじゃね?」
うん?蔦カレー?あの日本橋の?
「そうそう、あの爺さんがリタイアしちゃって閉店したお店」
……あ、言われてみたら確かに蔦っぽいかも。
「これさ、ガーリックパウダーかけて食べてみなよ」
(言われるがままにガリーックパウダーを振りかけて食す)
あああああ!蔦だ!これ蔦カレーの味がする!
「でしょ?でしょ?最初から狙って行けば全盛期の蔦カレーを完璧に再現できるよ!」
※蔦カレー
日本橋と神田の中間辺りにあったカレー屋で、長く営業していたお店なのに誰もお店の正式名称を知らないという伝説が残っている。蔦カレーという呼び方は、蔦の絡まった建物だったからというだけ。また印度風カレーライスと呼ぶ人もいるのだが、それは店の看板にそう書いてあるからという酷い理由。本当に正式な名称が誰にもわからないまま閉店してしまったのである。
何気なくブロックの豚肉で作っただけだったのに、まさか蔦カレーの味に近付くとは思わなかったなあ。
あの強烈なニンニク臭はパウダーで再現するのが簡単そうだけど、でもアレってもっと生ニンニク(摺り下ろし?) っぽかった気がするんだよなあ。
それと蔦はもっとサラサラのスープカレーだから、水分量を増やした方がいいかも。(トマトを増やせば何とかなりそうなレベルではある)
後はゴロっとした大きめ野菜を入れて粉チーズをかけて食べれば、本当に "あの蔦カレー" が再現できると思われる。
いやあ、偶然とはいえ自分の手で蔦カレーを作り出してしまうとは、本当にビックリした。
オートモッドのジュネ兄さんを力いっぱい応援中
↑下のテキストリンクの方をクリックしていただけますと、レジェンド・ジュネのランキングポイントが上がります。(たぶん)
ウー・ウェンパン カームナイトグレー 28cm
最近思わず左側のアマゾンリンクの中に追加してしまったのだが、この料理研究科のウー・ウェンさん という方がプロデュースしたフライパンがあまりに便利なのだ。
ウチで使っている実物はコレなんだが、普通のフライパンより深さがあり、形状は中華鍋とフライパンを合成したかのよう。大きさは選べるのだが、ウチで使っているのは28cmの大きいもので、絶妙に使い勝手のいいサイズだと思う。
これが1枚あれば、焼き・炒め以外に煮・揚げ・蒸し・茹でと大活躍してくれるため、我が家ではヘビーローテーションで使い倒している。(付属品でスチームコントローラー付の蓋なんかもある)
カレーを作る時など、厚手の鍋など使わずこれ1枚で作れてしまうので超オススメ。
ただし普通のフライパンに比べると重いので、あまり女性向きではないかもしれん。ある程度力がないとガコンガコン煽るような使い方は出来ないので注意。
また表面が加工されているので、寿命は鉄製の中華鍋やフライパンなんかに比べるとずっと短い。その辺も考慮すべきかも。(大事に使えよという話ではあるが)
さて、そんな謎の宣伝コーナーを経て今日のカレー紹介である。
まずはターメリックライスの準備から。
<ターメリックライスの材料>
米 2合
ターメリック 小さじ1
シナモンスティック 半本分
塩 小さじ0.5
バター 1片
普通に白米を炊く手順と変わらず、最後に塩・バター・スパイス類を入れ、炊飯器にセットしてスイッチを入れるだけ。(ポイントはスパイスや塩が偏らないように軽く混ぜておくくらい)
今回使う材料はこちら。
<カレーの材料>
豚肉 300g(ブロック肉推奨)
玉ねぎ 通常サイズ1個
トマト缶 1缶(ホールでもカットでもOK)
セロリ 半本分(茎も葉も使う)
ピーマン 1個
ニンニク・ショウガ お好みで
プレーンのヨーグルト 大さじ2~3程度あればOK
まず玉ねぎはいつものごとく適当にみじん切りに。ピーマンも玉ねぎと同じくみじん切り。セロリは茎の部分は摺り下ろし、葉の部分は適度なサイズに刻む。ニンニクとショウガはお好みでみじん切りか摺り下ろしに。
豚肉はたまたま肩ロースが安かったのでそれを買ったのだが、筋(もしくは脂)の多い肉を使う場合は、予め肉質ごとに切り分けておいた方がいい。(オレは貧乏性なので、切り分けた端切れの部分は細く刻んでスープのダシにしてしまう)
で、メイン具材になるお肉はヨーグルト漬けにして15分~20分くらいは放置しておく。肩ロースみたいなお肉でも、ヨーグルト漬けにすると食べやすい食感になるのでステキだ。
<パウダースパイス>
ターメリック 小さじ2
コリアンダー 小さじ1
クミン 小さじ1
ナツメグ 小さじ0.3(入れすぎ注意)
シナモン 小さじ0.5
カルダモン 小さじ0.5
チリパウダー 小さじ1
<スタータースパイス>
クミンシード 小さじ1
マスタードシード 小さじ1
パウダースパイスの方は、まんべんなく具材に絡むように予め混ぜ合せておくこと。
まずは肉の塊を焼いて行く。表面に焦げ色が付いて、中はまだ赤いくらいで取り出し、食べやすいサイズに切る。今回はマスタードオイルで焼いたが、なければサラダ油でいい。(油は小さじ2~3程度で充分)
豚肉を切ったらヨーグルト漬けにした時の容器に戻して出番待ち。(後でカレーの中に余ったヨーグルトごと入れます)
いつものごとくスタータースパイスから。サラダ油大さじ1~2程度を熱し、マスタードシードから入れ、それが弾け始めたらクミンを全量入れて油に香りを移す。
そこに刻んだ玉ねぎを入れて炒め、しなったらピーマン・セロリ(茎・葉)・ニンニク・ショウガを入れて炒め合わせる。
次にパウダースパイスを全量入れて、さらに炒め合わせる。注意点は、ターメリックは火の通しが甘いと苦くなるので、なるべくしっかりと炒めておくこと。
次にトマト缶を1缶入れ、水分量が足りないようなら水を100~150ccくらい入れて煮込む。
最後に豚肉を入れて中まで火を通し、塩で味を調整すれば完成。(ちなみに今回は塩は小さじ1しか入れてない)
もし味が上手に決まらない場合は、マギーブイヨンやコンソメや粒状の鶏がらなど、何かしらのスープの素をちょっと入れてみるとグっと引き締まる。ただし入れすぎには注意。(2~3人前に対して固形のマギーブイヨン半個分くらいあれば充分)
<さだおのちょっといい話>
スパイス料理のステキなところであり、みんなが勘違いしている点でもあるんだけど、スパイスが効いているという事は、塩の量をかなり少なく抑えられるのだ。ちょっと物足りないかもしれないという塩分量でも、実際に食べてみるとスパイスの刺激が上手く作用してちょうどいい塩梅に化けてくれる。
油も本場の人はこれでもかと入れるのだが、日本人が家で作る場合は1人前につき大さじ1杯程度の油分で充分なので、この点も素晴らしいんじゃないかと。
もしターメリックライスやサフランライスなどと合わせるのならば、そちらの塩分も加わるので、カレー自体の塩気を抑えてしまっても何とかなるし、「カレーは油が多い」 とか 「塩分が高い」 というのは大間違いである。
<油分の参考例 3人前>
スタータースパイス~玉ねぎ炒め用 大さじ2
具材炒め用 小さじ2~大さじ1程度(※)
ターメリックライス用 小さじ1程度の量があれば充分
※油分を抑えたいならば、具材は全てスタータースパイスした後の油で炒めてしまった方がいい。風味とか食感を求める場合は別で炒めると上手く行くというだけ。
そうこうしている内にターメリックライスさんが炊き上がった!
そしてカレーの方も味が馴染んで食べ頃に!
お皿に盛り付け、彩りでパセリなどを散らせば、本日のカレーの完成である!(もし平気なら緑をパクチーに変えても美味)
オレのレシピだとトマトが多めになるので、インド風というよりはちょっぴり洋食っぽい仕上がりになる。近頃はオレも段々と自分好みの味を作れるようになってきたんだが、このトマト感のあるタイプのカレーが大好きなのよねー。
で、ヨーグルト漬けにした甲斐あって豚肉は肩ロースだった割にプリっと柔らかく、それでいて肉感もあるという素晴らしい出来栄え。
スパイスもいい具合に混ざり合ってて、作り始めた当初の物足りなさとかイマイチ感はない。この短期間ですごいぞオレ!
……と、自画自賛しながら食べていたところ、彼女様 が発した思わぬ一言で思わず 「ハッ!」 となった。
「さだおちゃん、これさ、蔦カレーじゃね?」
うん?蔦カレー?あの日本橋の?
「そうそう、あの爺さんがリタイアしちゃって閉店したお店」
……あ、言われてみたら確かに蔦っぽいかも。
「これさ、ガーリックパウダーかけて食べてみなよ」
(言われるがままにガリーックパウダーを振りかけて食す)
あああああ!蔦だ!これ蔦カレーの味がする!
「でしょ?でしょ?最初から狙って行けば全盛期の蔦カレーを完璧に再現できるよ!」
※蔦カレー
日本橋と神田の中間辺りにあったカレー屋で、長く営業していたお店なのに誰もお店の正式名称を知らないという伝説が残っている。蔦カレーという呼び方は、蔦の絡まった建物だったからというだけ。また印度風カレーライスと呼ぶ人もいるのだが、それは店の看板にそう書いてあるからという酷い理由。本当に正式な名称が誰にもわからないまま閉店してしまったのである。
何気なくブロックの豚肉で作っただけだったのに、まさか蔦カレーの味に近付くとは思わなかったなあ。
あの強烈なニンニク臭はパウダーで再現するのが簡単そうだけど、でもアレってもっと生ニンニク(摺り下ろし?) っぽかった気がするんだよなあ。
それと蔦はもっとサラサラのスープカレーだから、水分量を増やした方がいいかも。(トマトを増やせば何とかなりそうなレベルではある)
後はゴロっとした大きめ野菜を入れて粉チーズをかけて食べれば、本当に "あの蔦カレー" が再現できると思われる。
いやあ、偶然とはいえ自分の手で蔦カレーを作り出してしまうとは、本当にビックリした。
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1 ■無題
蔦カレーって、店たたんでしまったのですか?
私も店の名前とかよく知らないし、場所もうまく説明できないですが、ビルとビルの間にポツンとたってた2階建てのお店ですよね?だとすれば残念です。
何も考えずにフラッと行くと、スパイス調達の為に1週間位休みだったり、汗だくになりながら粉チーズを奪いあったのが非常に懐かしいです。