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大相撲の八百長メール問題を受け、日本相撲協会の諮問機関の運営審議会が8日、両国国技館で臨時会合を開いた。東京ガス特別顧問の安西邦夫会長(77)は八百長防止策として無気力相撲を取り締まる監察委員会に力士OBを加える改革私案を放駒理事長(元大関・魁傑)に提言した。9日に第1回の会合を開く再発防止委員会で本格的に検討される。また、安西会長は5月の夏場所の開催を要望した。
運営審議会(運審)が八百長防止策を打ち出した。安西会長は私見と前置きした上で「現在も監察委員会がありますが、力士を引退されたOBを審査員として加えることがいいと思います」と明言。監察委員会に初めて協会外部から委員を導入する考えを協会に提案した。
監察委員会は1972年に無気力相撲の取り締まりを目的に設置された。委員はすべて親方衆で構成されている。安西会長は今回の問題を受け同委員会のさらなる権威づけと取り締まりの強化が必要と判断。力士OBの起用は土俵上の動きが「八百長に見えても実際はガチンコだということもある」と素人では分かりにくいことが理由。人数も3~7人と具体的に提示した。
提案を受けた放駒理事長は「9日に再発防止委員会が立ち上がるのでそこでどういう議論になるか」と明かした。この日の運審には再防委の外部委員を務める村山弘義副理事長が出席。同副理事長が安西会長の提案を9日の委員会で紹介し本格的な検討に入る。
運営審議会は協会の運営に関する重要事項を理事長に建議できる諮問機関。委員はいずれも政財界の大物で協会に対して絶大な影響力を持つ。この日は全8委員のうち安西会長、元財務大臣の塩川正十郎氏(89)ら3委員が出席。約1時間10分の会合では運審の総意として「過去のことよりもこれから先が大切。ファンが横に置かれないように継続性が必要で5月場所実施の方向で検討を頂きたい」と5月の夏場所からの本場所再開も進言した。
運審から再開のお墨付きをもらったことで夏場所開催へ大きな光が差したと言える。ただ、放駒理事長は「承りましたが特別調査委員会の調査結果が出てから考えます」と従来の姿勢を崩さなかった。10日に開かれる臨時の横綱審議委員会でも夏場所開催の要望が出ることは確実。本場所再開へ大きな追い風が吹いてきた。
◆監察委員会 故意による無気力相撲を防止するため、1972年1月に設置。委員は本場所相撲を常時監察し、無気力相撲と認定した場合、理事長に報告する。懲罰はけん責、給与減額、出場停止、引退勧告、除名の5種類。現在、陸奥理事(元大関・霧島)を委員長に7人で構成。
(2011年3月9日06時01分 スポーツ報知)
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