国際メア氏沖縄「ゆすり名人」発言、動かぬ普天間問題への「いらだち」か+(2/2ページ)(2011.3.9 11:39

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メア氏沖縄「ゆすり名人」発言、動かぬ普天間問題への「いらだち」か

2011.3.9 11:39 (2/2ページ)
2007年10月、駐沖縄総領事当時、記者会見するケビン・メア氏=沖縄県浦添市の沖縄米総領事館

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2007年10月、駐沖縄総領事当時、記者会見するケビン・メア氏=沖縄県浦添市の沖縄米総領事館

 ただ、日本側の受け止め方はかなり厳しい。孫崎享・元外務省国際情報局長は「偏見であり、あまりにもゆがんだ日本観だ。日本は他国と比べても多額の『思いやり予算』を払っており『ゆすり』などとんでもない。普天間飛行場の危険を軽視している点も、日米が危険を認識したうえで進めている移設計画の大前提を否定しているかのようだ」と指摘。

 比屋根照夫・琉球大学名誉教授(沖縄戦後史)は「米軍統治下でさえこれほどの侮蔑(ぶべつ)的な沖縄観は表明されなかった。辺野古への基地移設案が動かない現状へのいらだちが、図らずもメア氏の心底にある沖縄蔑視(べっし)を露呈させたのではないか」と分析している。

 菅直人首相も8日夜、官邸で記者団に「そういう発言があったとすれば、大変遺憾だ」と述べた。

 日米両政府が10日に都内で開く日米同盟深化に関する局長級協議には、当初参加予定だったメア氏の出席がとりやめとなった。(岡田敏一)

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