韓国が戦車国産化で挫折、生産ラインの半数がすでに停止

  韓国政府は2009年から2018年にかけて、3兆922億ウォン(約23億円)を投資し、K2戦車(黒豹)を397台生産し、国産戦車の普及を推進する計画だったが、生産ラインの半分がすでに停止していたことが分かった。8日付で中国メディアの環球時報が報じた。

  計画では1台78億ウォン(約5億7000万円)のK2戦車の生産が本格化しているはずだが、戦車の核心部分である動力ユニット(エンジンと変速機を組み合わせた動力伝達機構)の開発が1年以上も遅れ、現代ロテム社が担当するK2戦車の生産にも遅れが発生、生産のめどが立っていないという。

  生産の遅れによって、現代ロテム社の軍事産業部門の800人あまりの工員は高速列車などの生産工場に転属された。現代ロテム社の労働組合会長は、「生産の遅れが工員に精神的な動揺を与え、損失も大きい。われわれは戦車の動力ユニット国産化を楽観していたが、現状の問題に困惑している」と述べた。

  海外への輸出を目的に、韓国では2005年から動力ユニットの国産化を推進してきたが、技術上の問題のため国産化計画は2度も先送りされ、現在は2013年6月の完成を目標としている。

  K2戦車をめぐり、韓国はトルコと契約を締結し、4億ドルを受けとっていたが、トルコ側は11年1月に韓国国防庁に対して契約内容の一部解消を要求した。韓国の専門家は開発の遅れの原因として、安易な国産化計画と無理な開発スケジュールを指摘している。(編集担当:畠山栄)

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