中野寛成国家公安委員長は８日の参院予算委員会で、1979年から96年にかけて栃木県足利市や隣接する群馬県太田市で相次いだ５件の女児殺害・行方不明事件について「同一犯による犯行の可能性が否定できない」と述べた。いずれの事件も未解決で、再捜査を求める民主党の有田芳生氏の質問に答えた。
中野氏は根拠として、５件とも女児が狙われていることや、発生場所が近接していることを挙げた。このうち90年に起きた足利事件について「時効が成立し、一般的には捜査しない」としながらも「あらゆる可能性を否定しないで精いっぱいの努力をする」とした。
足利市や太田市では79～90年、女児が殺害される事件が４件相次ぎ、いずれも犯人は捕まっていない。さらに96年には太田市のパチンコ店から横山ゆかりちゃん（当時４）が行方不明となり、現在も見つかっていない。〔共同〕
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