大阪朝鮮学園「金父子の肖像画の撤去は困難」

補助金交付の条件のうち「教科書の内容変更」を受け入れへ

 大阪府内で朝鮮高級学校(高校に相当)などを運営する学校法人「大阪朝鮮学園」が、同府から補助金の交付を受けるための条件のうち、「教科書の内容を変更する」件については受け入れる方針を固めた、と朝日新聞が8日報じた。

 同府の橋下徹知事は、朝鮮学校に対し補助金を交付するための条件として▲日本の学習指導要領に準じた教育活動および教科書の使用▲在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との関係断絶▲財務状況の公開▲教室から金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)父子の肖像画を撤去すること-を求めていた。

 同府によると、大阪朝鮮学園は全国の朝鮮学校の教師らで構成される「教科書編集委員会」に対し、教科書の内容の改訂を求めると共に、特定の団体(朝鮮総連)の影響を受けることなく、独自の運営を行っていくという内容の答弁書を提出したという。しかし、朝鮮学校の教室に掲げられている金父子の肖像画を撤去する件については、学校関係者らが話し合いを続けているが、年内に結論を出すのは困難だ、と朝日新聞は報じた。

 これに対し橋下知事は、肖像画の撤去など四つの条件を全て満たさない場合、補助金を支給しない方針を示した。日本では現在、一部の地方自治体が「反日教育」などを問題視し、朝鮮学校に対する補助金の支給を中止している。

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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