兵庫県の井戸敏三知事が、各地の首長による地域政党設立の動きについて「主張を通すための環境づくりとして、配下議員を増やすような動きはいかがなものか」などと発言したことに対し、三木市の薮本吉秀市長は8日、「配下ではなく、政策を議論する同志。知事の発言は筋違いで違和感がある」などと批判し、地域政党をめぐる議論が活発化した。
薮本市長は先月下旬、自らが代表となり、4月24日投開票の同市議選(定数18)に立候補する8人とともに、地域政党「三木新党8人のサムライ」を立ち上げた。
薮本市長は8日、「議会を行政のチェックだけの集団から政策集団に変えていこうとしている。8人全員が通っても過半数は取れず、政策を押し通そうとするものではない」と反論。「価値ある活動か否か、責任ある公人ならば活動を見てから発言すべきだ」とのコメントを発表した。
井戸知事は7日の定例会見で、橋下徹大阪府知事らによる首長新党の動きについて、「(首長が)議会に自分の仲間を増やしていくことを行うのは、消極的であってほしい」などと述べていた。
(斉藤正志)
(2011/03/09 08:00)
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