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【プロ野球】

巨人ようやく初本塁打 OP戦9試合目、長野が打った

2011年3月9日 紙面から

ソフトバンク−巨人 今季チーム1号の長野をグータッチで迎える原監督(右)=ヤフードームで(由木直子撮影)

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 低い弾道が伸びていく。巨人の長野が放った打球は、左翼席の最前列に届いた。6回、ソフトバンクのデレオンの内角シュートをとらえた。オープン戦9試合目でチーム初となる本塁打。飛ばないとされる統一球に苦戦が続く中、チーム全体で293打席目にして、待望の一発が飛び出した。

 「少し詰まっていたので入るとは思いませんでした」。そう言いながらも統一球をスタンドまで運べるのは、チーム屈指のスイングスピードを誇るがゆえ。キャンプ中は1・5キロもの重量マスコットバットを振って鍛えてきた。「僕はホームランバッターじゃない。強い打球を打つことを心がけています」と語った長野。ただ、昨季にも増してパワーがついている。

 チーム打撃を重視している中でも、本塁打は欲しい。原監督は前日の練習前、野手を集めて統一球への対応策について語りかけた。「打撃はリードの手でするもの。右打者なら左腕。おろそかにして、手打ちになったら球は飛ばないぞ」。昨季両リーグ最多の226本塁打を放った打線に求めたのは基本の徹底。指揮官の声に「近未来打線」の目玉である1番の長野が応えてみせた。

 1番でスタメン出場するのは、オープン戦4試合目。いろいろなサインや「待て」の指示が多く出るため「難しい」と素直な思いを打ち明ける。ただ、適性はある。俊足で、右打ちはもとより得意。江藤打撃コーチから「たまにはレフトポールに向けて打て」と注文をつけられるほど練習中から流し打ちを繰り返している。原監督は「足もあるし、すべてにいいものを持っている」とたたえた。坂本に代わる切り込み隊長に、また一歩近づいたのは間違いない。 (永山陽平)

 

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