保育所の待機児童数が最多に 10月現在4・8万人認可保育所への入所を希望する待機児童が2010年10月現在で4万8356人に上り、現在の方式で統計を取り始めた01年以降で最多となったことが8日、厚生労働省の調査で分かった。 19の政令指定都市で全体の30%以上を占めるなど、都市部への集中傾向が続いている。厚労省保育課は、過去最多を更新した原因について「不況の影響で、育児休暇を早く切り上げて職場復帰したり、専業主婦が働かざるを得ないケースが増えた」と説明している。 同省によると、09年10月は4万6058人だったので、前年同月比で2298人増。現行の調査が始まった01年同月と比べ、1万1165人増えた。 政府は保育所の増設を進めているが、「保育所の整備が進む一方で、新たな保育需要が掘り起こされ、供給が追いつかない」(厚労省保育課)のが実情。 10年4月時点と比較すると、1・8倍の2万2081人増。例年、10月現在の待機数は、春以降の出生などを反映し4月時点の2倍前後に増える傾向がある。 政令市や中核市を除く都道府県別では東京都、沖縄県、埼玉県と続いた。政令市別では横浜市が最も多く名古屋市、川崎市なども多かった。 富山、石川、福井、山梨、長野の5県は中核市も含め、待機児童がゼロだった。 【共同通信】
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