柳沼裕輔 (やぎぬまゆうすけ)
- 第31期生
──[印象に残った<イベント>] 「TIME CUP」でプレゼン力を知った
もともと英語が苦手。早稲田塾が、受験英語だけではなく実戦英語にも力を入れていることに魅かれて、高2の7月に入塾。9月には「TIME CUP」に出場しました。選んだ課題文は、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏の環境問題に関する演説。
人前で話す以上、単に英文を暗唱してアウトプットするだけではなく、自分がしっかり理解して聴衆に伝達し、共感を得なければならない。どこを強調し、感情を込めるのか。プレゼンテーションというものを、初めて経験しました。日本語でも英語でも、“伝える”は、大学でも社会に出ても、問われる力。早い段階で自分の表現レベルを知れたことは、大きな財産になりました。
──[私を支えてくれた<先生>] スマートで華麗な解法に驚愕
高3の4月から「東大・東工大・早慶数学」を受講しました。授業でこなした問題の量は、膨大だった! 9月あたりからスピードも加速して、一人では予習しきれなくなったため、自然と塾生同士が協力するように。それでも足りずに、インターンの先輩や、ときにスタッフの力も借り、準備万端で授業に臨むようになりました。
数学の場合、答えを導くのに解法がいくつもある。講師の解法は、“スマートかつ華麗”。自分のやり方だと遠回りしたり、ぬかるみを歩いたりしているのに、講師はスパッと鮮やかな切り口の解法を見せてくれる。毎回新しい発見があって、驚愕の連続。理系受験では数学が要になるので、この授業で受験の流れが決まった感じです。
──[タメになった<授業・カリキュラム>] 難解なことがあっさり氷解する化学
高3の夏から「ハイレベル受験化学」「東工大化学」と、同じ講師のもとで学びました。難解なことを、噛み砕いてわかりやすく説明してくださる。さらに、自習できるよう用意されたオリジナル教材も非常に使いやすくて、全単元が一冊にまとまっている。常に手元に置いて、つまずくとすぐにチェック。化学の根本的なことから、解法の技までもれなく身につき、センターも二次も、不安なく立ち向かえました。
──[受験を通して得た<一生モノ>] 人を励ますことが自分の力に
受験って、やっぱり不安なことだらけ。早稲田塾には、お互いがライバルというより、励まし、助けあって、皆で頑張るという雰囲気が満ちている。だから僕も、積極的に友達に声をかけました。友達への言葉を、自分に言い聞かせていることが多々あった。人を励ますことって、自分を励ますことでもあるんだ、と初めて知りました。
──[将来の<夢>] 東工大でモノづくりの夢を発見
僕自身参加はしていませんが、高2の7月に東工大と早稲田塾の共同研究「スーパーロボティクスプログラム」の発表会を見に行きました。簡単に言えば、ロボットコンテストです。グループごとにロボットを製作し、その機能を競いあう。
キャンパスも見学させていただき、強烈に印象に残ったのは、介護用ロボットと災害時などに活躍するレスキューロボット。機械開発が、普段の日常生活に密着していて、それが人々の役に立つという可能性を見て、興味をかきたてられました。これがきっかけで、大学で機械を学ぼうと決めた。まだ具体的な将来像は描けていませんが、学ぶことで何を見つけるられるのか、とても楽しみです。
私の「高校自慢」
幕末の1863年創立の伝統校で、創立者は福沢諭吉らに並び称される、明治六大教育者のひとり近藤真琴です。新校舎ができて、とてもきれい。学校中、みんな仲が良かったです。
私の「現役合格アイテム」
手作りお守り、化学教材、iPod
お守りは、「東大・東工大・早慶数学」の講師が作ってくださったもの。受験直前の12月初旬に、全単元を復習する途方もない課題、通称「アフターテスト50枚」がある。12月中旬までに提出すると、お守りがもらえるので、必死でやりました。「ハイレベル受験化学」の教材は、B6版でファイル1冊にちょうどまとまる。コンパクトで持ち歩きやすいので、どこでも見直していました。iPodは、「英単語道場」の復習用。また、自分を奮い立たせるため、TOKIOのお気に入りの曲「太陽と砂漠のバラ」「スベキコト」を入れて、毎日聴いていた。特に2曲目は、僕の受験のテーマ曲そのものでした。