ニュースBOX・福島:高校スポーツ界、有力選手の進路は 「将来はプロに」 /福島
毎日新聞 3月8日(火)11時16分配信
◇指導者や医師も
巣立ちの春がやって来た。県内の高校スポーツ界で活躍した有力、有望選手たちも、新たな思いや目標を胸にそれぞれの道でスタートを切る。【長田舞子】
◇一線退く選手も
昨夏の甲子園8強の聖光学院を主将として引っ張った村島大輔選手は、東都大学野球の国士舘大へ進学する。「大学では、まず1軍に上がるのが目標。将来はプロになりたい」
ラグビーで昨年暮れの花園出場を果たした磐城の坂本翼前主将も国際武道大学でラグビーを続け、指導者になることを目指す。
一方、同じ甲子園、花園出場選手でも一線の競技から退く選手もいる。聖光学院の斎藤智也監督の次男で、甲子園の2回戦履正社戦で勝ち越し2ランを放つなど活躍した斎藤英哉選手は福島信用金庫に就職する。将来を考えての本人の意思で、同信金の軟式野球部で野球を続けるという。
また、磐城でウイングを務めた菅原崇寛選手は県立医大に進学する。「ラグビーで仲間や判断力の大切さを学んだ」といい、医師としても正確な判断力と医師同士の緊密な連携を大切にしたいという。目指すのは「地域に根ざし、一番最初に患者さんを思いやれる医者」と話す。
◇陸上王国の担い手
陸上では、今年の都道府県対抗男子駅伝で13人抜きの快走を見せた学法石川の今井憲久選手が東洋大に進む。同大には3年生に、いわき市出身で箱根駅伝の「山の神」として知られる柏原竜二選手がいる。将来は柏原、今井の県出身コンビがたすきをつなぐ姿が見られるかもしれない。
高校駅伝では、県内で圧倒的な強さを誇る田村からも有力選手が大学に進む。男子では昨年の全国高校駅伝で8位入賞に貢献した村越直希前主将、村越裕希選手の双子の兄弟がそろって日本大へ。女子の田村飛鳥前主将は福島大人間発達文化学類スポーツ・芸術創造専攻に進学する。
同専攻には、昨年のインターハイ女子百メートル障害で県勢として初優勝し、国体でも少年女子A百メートルで優勝した喜多方の伊藤彩選手も進学する。以前から伊藤選手と仲良しという田村選手は「福島大では全国のトップレベルの選手が同じチームにいるので、お互いに刺激し合いたい」と期待している。
◇大学で成長も
県内では比較的目立たない競技でも、有望選手は少なくない。県高体連の渡辺正仁理事長は「県内では競技人口が少なく設備が不十分で実力を発揮できなくても、大学の充実した練習で成長する選手は多い」と話す。
昨年のインターハイのスピードスケート五百メートル、千メートルで県高校記録を更新した郡山商の古川耀(あきら)選手は、強豪の山梨学院大に進学する。これまでは近所の屋外リンクで12月からしか練習できなかったが、今後は屋内スケートリンクで1年中練習できるという。目標は同大出身で「世界一のスタート」といわれる及川佑(ゆうや)選手。「自分が活躍して、県内のスケート人口を増やしたい」と語る古川選手の夢は、小学校教師として県内に戻り、スケートを教えることだという。
昨年、県で初めて18歳以下の日本代表に選ばれた修明のホッケー部FW、生方育志(やすし)選手は駿河台大に進学。大学でもスピードのあるドリブルや鋭い得点感覚をいかしたプレーに磨きをかける。
剣道では、昨夏のインターハイ男子個人で準優勝した湯本の鶴岡貴大選手。強豪の駒沢大で、高校時代に果たせなかった「日本一」を目指す。
………………………………………………………………………………………………………
◆主な県内高校スポーツ選手の進路
【野球】
村島大輔(聖光学院)国士舘大
斎藤英哉( 〃 )福島信用金庫
【ラグビー】
坂本翼 (磐城)国際武道大
菅原崇寛(〃 )県立医大
【陸上】
今井憲久(学法石川)東洋大
村越直希(田村) 日大
村越裕希(〃 ) 〃
田村飛鳥(〃 ) 福島大
伊藤彩 (喜多方) 〃
【スピードスケート】
古川耀(郡山商)山梨学院大
【ホッケー】
生方育志(修明)駿河台大
【剣道】
鶴岡貴大(湯本)駒沢大
3月8日朝刊
【関連記事】
行政ファイル:奈良の剣道教室でノロウイルスの集団感染 /奈良
きのうの夕刊から:自殺は「部活でしごき」高校謝罪
福岡・太宰府の校内自殺:「剣道部内で暴力」 自殺生徒の両親に謝罪−−筑紫台高
柔道:県高校新人体育大会 優勝の金沢さん、蒲郡市長に報告 /愛知
竹田高剣道部の熱射病死:名前呼んで、同級生保護者訴え実る 両親卒業式出席 /大分
巣立ちの春がやって来た。県内の高校スポーツ界で活躍した有力、有望選手たちも、新たな思いや目標を胸にそれぞれの道でスタートを切る。【長田舞子】
◇一線退く選手も
昨夏の甲子園8強の聖光学院を主将として引っ張った村島大輔選手は、東都大学野球の国士舘大へ進学する。「大学では、まず1軍に上がるのが目標。将来はプロになりたい」
ラグビーで昨年暮れの花園出場を果たした磐城の坂本翼前主将も国際武道大学でラグビーを続け、指導者になることを目指す。
一方、同じ甲子園、花園出場選手でも一線の競技から退く選手もいる。聖光学院の斎藤智也監督の次男で、甲子園の2回戦履正社戦で勝ち越し2ランを放つなど活躍した斎藤英哉選手は福島信用金庫に就職する。将来を考えての本人の意思で、同信金の軟式野球部で野球を続けるという。
また、磐城でウイングを務めた菅原崇寛選手は県立医大に進学する。「ラグビーで仲間や判断力の大切さを学んだ」といい、医師としても正確な判断力と医師同士の緊密な連携を大切にしたいという。目指すのは「地域に根ざし、一番最初に患者さんを思いやれる医者」と話す。
◇陸上王国の担い手
陸上では、今年の都道府県対抗男子駅伝で13人抜きの快走を見せた学法石川の今井憲久選手が東洋大に進む。同大には3年生に、いわき市出身で箱根駅伝の「山の神」として知られる柏原竜二選手がいる。将来は柏原、今井の県出身コンビがたすきをつなぐ姿が見られるかもしれない。
高校駅伝では、県内で圧倒的な強さを誇る田村からも有力選手が大学に進む。男子では昨年の全国高校駅伝で8位入賞に貢献した村越直希前主将、村越裕希選手の双子の兄弟がそろって日本大へ。女子の田村飛鳥前主将は福島大人間発達文化学類スポーツ・芸術創造専攻に進学する。
同専攻には、昨年のインターハイ女子百メートル障害で県勢として初優勝し、国体でも少年女子A百メートルで優勝した喜多方の伊藤彩選手も進学する。以前から伊藤選手と仲良しという田村選手は「福島大では全国のトップレベルの選手が同じチームにいるので、お互いに刺激し合いたい」と期待している。
◇大学で成長も
県内では比較的目立たない競技でも、有望選手は少なくない。県高体連の渡辺正仁理事長は「県内では競技人口が少なく設備が不十分で実力を発揮できなくても、大学の充実した練習で成長する選手は多い」と話す。
昨年のインターハイのスピードスケート五百メートル、千メートルで県高校記録を更新した郡山商の古川耀(あきら)選手は、強豪の山梨学院大に進学する。これまでは近所の屋外リンクで12月からしか練習できなかったが、今後は屋内スケートリンクで1年中練習できるという。目標は同大出身で「世界一のスタート」といわれる及川佑(ゆうや)選手。「自分が活躍して、県内のスケート人口を増やしたい」と語る古川選手の夢は、小学校教師として県内に戻り、スケートを教えることだという。
昨年、県で初めて18歳以下の日本代表に選ばれた修明のホッケー部FW、生方育志(やすし)選手は駿河台大に進学。大学でもスピードのあるドリブルや鋭い得点感覚をいかしたプレーに磨きをかける。
剣道では、昨夏のインターハイ男子個人で準優勝した湯本の鶴岡貴大選手。強豪の駒沢大で、高校時代に果たせなかった「日本一」を目指す。
………………………………………………………………………………………………………
◆主な県内高校スポーツ選手の進路
【野球】
村島大輔(聖光学院)国士舘大
斎藤英哉( 〃 )福島信用金庫
【ラグビー】
坂本翼 (磐城)国際武道大
菅原崇寛(〃 )県立医大
【陸上】
今井憲久(学法石川)東洋大
村越直希(田村) 日大
村越裕希(〃 ) 〃
田村飛鳥(〃 ) 福島大
伊藤彩 (喜多方) 〃
【スピードスケート】
古川耀(郡山商)山梨学院大
【ホッケー】
生方育志(修明)駿河台大
【剣道】
鶴岡貴大(湯本)駒沢大
3月8日朝刊
【関連記事】
行政ファイル:奈良の剣道教室でノロウイルスの集団感染 /奈良
きのうの夕刊から:自殺は「部活でしごき」高校謝罪
福岡・太宰府の校内自殺:「剣道部内で暴力」 自殺生徒の両親に謝罪−−筑紫台高
柔道:県高校新人体育大会 優勝の金沢さん、蒲郡市長に報告 /愛知
竹田高剣道部の熱射病死:名前呼んで、同級生保護者訴え実る 両親卒業式出席 /大分
最終更新:3月8日(火)11時16分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
関連トピックス
主なニュースサイトで 東都大学野球リーグ の記事を読む
|