故橋本真也さんの長男で、ゼロワンの6日・両国国技館大会でデビューした橋本大地(18)が7日、都内で一夜明け会見に臨み、全日本プロレスの社長エース・武藤敬司(48)からの対戦要求を「いつかは戦ってみたい相手です」と受諾した。大地の師であるゼロワンの大谷晋二郎社長(38)も実現に前向きで、全日本の21日・両国国技館大会での激突が決定的となった。
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デビュー戦で橋本さん、武藤とともに闘魂三銃士で一時代を築いた蝶野正洋(47)を向こうに回して大胆不敵なマットさばきを披露した大地だが、この日は口べたに逆戻り。それでも、前夜は「今はまったく考えられないです…」と、武藤の要求に戸惑うばかりだったのが、一夜明けてはっきりと戦う意思を示した。
大地にとっての武藤は「父や蝶野さんと同じ三銃士で、父を知っている人、父と同じ時代を生き抜いた人」。蝶野と並んで、リングで受け取らなければならないものを持っている相手だ。
大谷も「大地が日本のプロレス界にとって希望であり光であるなら、背中を押してやりたい。今の大地なら立ち向かうプロレスラーの魂を持っている」と、改めてゴーサイン。武藤の相手が決まっていない21日・両国大会だとしても「もしそういう話が出たら、前向きに検討することはお約束したい」と、送り出すつもりでいる。
武藤ばかりではない。大谷もデビュー戦を見て「プロレスラーである以上、あの試合を見たら武藤さんと同じ感覚を持つのは当然。対角線上で向かい合ってみたい気持ちもあるし、組んでみるのも同じくらい面白い気がする」と、師匠から選手の顔に。大地が「崔君」と慕う新世界ヘビー級王者・崔領二(30)も「これからはライバル」と言い切り「1年以内に彼が挑戦してもおかしくない。実績を出して挑戦してきて欲しい」と、挑戦者として意識している。
武藤、大谷、崔の認識を一変させたデビュー戦。大地はわずか1戦で“橋本真也の息子”から、皆に狙われる“プロレスラー”となった。
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