2009年9月26日土曜日

3 Vegans went to Taiji (The Cove)

先日22日の火曜日にJules先生と倫先生と僕(3人ともJivamukti Yogaの教師でヴィーガンです。)で和歌山県の太地町へ行ってきました。日曜日の夜にJivamukti関係者で食事をしたときに突然誘われたのですが、行くことになにか運命を感じたので。


月曜日の夜、Yoga FestでのJules先生のクラスが終わった後にそのまま倫の車で名古屋へ。そうしたらば見事に渋滞にはまり、名古屋に深夜着。同行した名古屋Mysoul8のYoshi先生の自宅に泊めて貰い、翌朝7時に太地町へ出発。


ここでも渋滞にはまり、太地町に着いたのは12時過ぎ。太地町に入り、くじら博物館を通り過ぎ、最初に見つけたのが入り江に囚われたイルカ。写真では見にくいですが、ゴンドウイルカ(クジラ)の群れです。この入り江は道路から丸見えなので、The Coveではありません。東京に戻ってから調べたところ、これは観光用として網の中に囚われているそうです。


回りの崖に通じる道には立ち入り禁止の表示がありました。






その後はThe Coveにも出演していたオバリーさんが太地町にいるのではないかと、宿泊施設を訪ねて回ったのですが、見つかりませんでした。


そして太地町漁協のスーパーへ行くと。ゴンドウイルカの肉が売られていました。ゴンドウイルカは私達が最初にイメージするイルカと違い、くちばしがありません。またイルカとされることもありますが、クジラと分類されることもあります。


日付は新しいものです。今年の漁で捕殺されたものかもしれません。



太地町自体は、とても小さな漁港です。クジラのことがなければ目立つようなものはなにもないのでしょうが、クジラ博物館やイルカショー、ドルフィンウォッチを行っているせいで、観光客が沢山いました。普通の家族連れです。


その一方でクジラ肉の加工品や焼き肉が普通に売られています。なんとも皮肉な光景ですが、観光できている人達はクジラ肉とイルカの関係は知らないのです。


Jules先生の発案で、クジラ博物館に駐車している車にメッセージを残してきました。「イルカやクジラが特別なものなら、彼らを食べずに、自由にして下さい。」これでなにかしら気付いて考えてくれればというメッセージでした。もっと直接的な言葉も考えたのですが、見た人に考えてもらえることを優先しました。200枚くらいはワイパーに挟んできたでしょうか。




こうして、帰途についたのですが、僕は複雑な気分でした。ヴィーガンとして、全ての動物の命を救いたいのは当然です。しかし、僕は同時に日本人です。日本の社会、伝統、政治、そのようなものの中で生きてきました。


正直、欧米の反捕鯨運動のあり方に疑問を感じます。


政治的、感情的、経済的、伝統的、社会的、人種的?様々な要素があります。


かつて若い頃、C.W.ニコル氏の小説「勇魚」を読み、日本の捕鯨文化に感銘を受けたことがあります。その頃も太地町を尋ねてみたいと思っていました。


ヴィーガンとして、こういう形で太地町に行くことになるとは思っていませんでした。


後悔しているわけではありません。


ただ、普通に生きている太地町の人々にも共感を覚えます。


自分の現在の価値観からどんなに間違っているように思えても、欧米の人達のように彼らを罪人のように考えることはできません。


全ての人々、イルカ・クジラ達にとって平和な解決が訪れるように願います。またそのお手伝いができればとも。

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