チベット問題をめぐる中国への批判活動などを行っている市民グループの運営を巡り、メンバーに暴行したなどとして、愛知県警公安2課と昭和署などは17日、同県岡崎市大平町、「若宮会講塾」代表、林英樹容疑者(37)ら6人を傷害や恐喝の疑いで逮捕した。
容疑は共謀し10年11月28日午後7~10時ごろ、同塾会員の名古屋市の男子大学生(23)に殴るけるの暴行を加え「家族全員自殺するくらい追い込んでやる」と脅迫したなどとしている。大学生は足や目に全治18日間のけが。6人とも容疑を認めているという。
昭和署によると、大学生は塾の運営などについて「代表がすべき仕事を自分が押しつけられている」などの不満をインターネットの簡易ブログ「ツイッター」などに投稿していたという。塾のホームページや県警によると、塾は中国のチベット自治区の暴動弾圧に抗議し、名古屋市で08年4月に行われたデモに参加したスタッフを中心に結成。会員は愛知県を中心に十数人。【高木香奈】
毎日新聞 2011年2月18日 中部朝刊