警視庁の振り込め詐欺緊急対策本部は4日、2月の振り込め詐欺撲滅月間中、金融機関の職員や警察官による声かけで38件の被害を未然に防止したことを明らかにした。
対策本部によると、未然防止された被害額は38件で約9400万円。青梅市内の金融機関では、1000万円を振り込もうとしていた70代の女性に職員が窓口で声をかけ、被害を防いだという。
2月中の振り込め詐欺の認知件数は160件だった。このうち155件がオレオレ詐欺で、最近は警察官や銀行協会の職員を名乗ってカードをだまし取るケースが増えているという。警視庁は「詐欺グループは留守番電話にはメッセージを吹き込まない。掛かってきた電話に、いったん留守番電話機能で対応するのも被害を防ぐ有効な手段」と話している。【川崎桂吾】
〔都内版〕
毎日新聞 2011年3月5日 地方版