高校の授業料無償化制度の適用に向けた審査が中断したままの朝鮮学校で卒業式があり、卒業生らは口々に不満を漏らし、母校を後にしました。

 卒業生:「(卒業までに解決に至らず)心から残念に思っています。後輩たちが無償化の権利を受け取れるよう、頑張っていきたい」
 卒業したのは、東京朝鮮高級学校の3年生190人です。全国10校の朝鮮学校は、去年4月に施行された高校無償化制度の適用を申請していましたが、去年11月、北朝鮮による延坪(ヨンピョン)島の砲撃をきっかけに菅総理大臣の指示で審査が止められたままです。朝鮮学校側はその後、文部科学省に申し入れたり、抗議集会を開いて去年の4月にさかのぼって無償化を適用するよう求めてきました。年度末までに適用が決まらない場合は、裁判に訴えるとしています。

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