松山市発注工事の孫請け会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、市が複数の関係部署職員に公認会計士などの外部有識者を加えた調査委員会を設置することが7日、市関係者の話で分かった。市は既に人選を進めており、14日に開かれる市議会環境下水委員会で調査方針を発表する。
市は現在、工事費に2千万円を上乗せしたとの証言が出ている大可賀雨水排水ポンプ場機械設備工事(2004~05年)を中心に、契約書類を精査し実態解明を進めている。
野志克仁市長は愛媛新聞社の取材に対し、「現在は下水道部が調査をしている。まずは庁内で資料を作成し、環境下水委員会後、資料を検証できた段階で第三者委員会を立ち上げたい」と話した。
松山市発注工事をめぐる「裏金」捻出疑惑では、大可賀工事のほか、01~05年に施工された4件で計2400万円が上乗せされ裏金つくられた疑いが出ている。