楽天の星野仙一監督(64)が7日、投手陣の大リーガー化を目指すことを明らかにした。くせ球を武器にする投手が少ないことから、カットボール、ツーシームなど、手元でわずかに動く“汚い直球”を学ばせていくという。常に新たな球種に取り組む探究心を持たせるのも狙いだ。
闘将が、大リーグでは主流の“動く球”に着目した。アスレチックスの松井秀も鳴り物入りでヤンキースに入団した当初は対応に苦しんだ。「ボールを動かす練習をやらせたい。この春は無理だろうから、秋にはと思っている」と奇抜なアイデアを披露した。
日本の投手はきれいな回転のボールを求めたがるが、星野監督は逆にくせ者を好む。大リーグでもくせ球が多く、星野監督は「きれいなボールで三振を取れるのは、向こうではこの2人だけ」と通算311勝のシーバー(元メッツ)、5714奪三振を誇るライアン(元レンジャーズ)の名前を挙げ、くせ球投手全盛を強調した。
この日は8日の広島とのオープン戦に向け、マツダスタジアムで全体練習。指揮官の動く球習得推進について、ヤンキース出身のラズナーも「すごくいい考え。自分も佐藤投手コーチから動く球をマスターするよう指示された。その一つがシュート」と賛同。星野流のチーム改革がまた一歩進んだ。 (鶴田真也)
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