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【芸能・社会】

寄付者の20%、増額を検討 苦境の遺児に思いやり

2011年3月8日 05時54分

 病気や自殺で親を失った子どもに奨学金を貸与する「あしなが育英会」(東京)の寄付者「あしながさん」のうち20%が、長引く不況下でも、遺児家庭の苦境を思いやって逆に寄付の増額を考えていたことが8日までに分かった。

 玉井義臣会長は「あしながさんにも余裕がなくなる中、遺児を思いやる優しさを持ってくださっている」と話している。

 調査は1月、寄付者のうち無作為抽出した1万人を対象に実施し、53%が回答。あしなが“おじさん”のイメージがあるが、実際には女性が66%を占めていた。

 調査結果によると、昨年1年間で寄付の減額や中断を考えた人は12%いたが、実際に減額・中断した人は8%。逆に増額を考えた人は20%おり、4%は実際に増額していた。

 減額理由(複数回答)は「不況で減収」29%、「退職」22%など。増額理由は「遺児家庭が苦しそうだから」58%、「遺児から届いたはがきに感動」21%などだった。

 同会は貧困に苦しむアフリカ各国の遺児を支援するため、ウガンダに無料の寄宿学校を建てる構想を打ち出しており、77%が支持。遺児の実態調査のため7月、学生ボランティアを現地へ派遣することも計画している。

(共同)
 

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