ヴィトンがブルガリ買収　４２００億円で合意

　【パリ共同】「ルイ・ヴィトン」など高級ブランドを傘下に持つフランスの「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」（ＬＶＭＨ）は７日、イタリアの高級宝飾品会社ブルガリを買収することで両社が合意したと発表した。欧米メディアによると、買収額は約３７億ユーロ（約４２００億円）に上るという。

　中国など新興国で高まっている高級ブランド品への需要に対応、競争力を強めるのが狙いとみられる。

　ブルガリの経営者一族が保有する同社株式の５０％余りとＬＶＭＨの株式を交換、残りの株式も公開買い付けで取得する。ブルガリの経営者一族はＬＶＭＨの第２位の株主になる見込み。ブルガリの最高経営責任者（ＣＥＯ）は、時計や宝飾品部門担当としてＬＶＭＨ幹部に就任する。

　ＬＶＭＨはルイ・ヴィトンのほかジバンシーやセリーヌなどのファッションブランドや、タグ・ホイヤーなどの高級腕時計、香水、化粧品、酒類メーカーなどを抱える一大複合企業体（コングロマリット）。