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前原氏会見「自ら国益損ねてしまった」

2011年3月6日23時42分

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 前原誠司外相の6日夜の外務省での記者会見のうち、外相辞任関連部分の要旨は次の通り。

 「一両日熟慮を重ねた結果、外相の職を辞することにした。菅直人首相に了解してもらった。6カ月足らずで職を辞することになったことと、クリーンな政治を目指してきたのにもかかわらず政治とカネの問題で不信を招いたことを国民におわびする」

 「指摘を受けた在日外国人の方とは長年親しく付き合っていた。政治を志した時点からずっと支援してもらった。この問題が発覚するまで献金してもらっていた事実を知らなかった。献金によって外相の職務に影響を受けたことはない。ただ、外国人から献金を受けていたことは重い。疑心暗鬼が日本外交を揺るがせることになれば、本意ではない。政治資金の管理責任は私自身にある。政治家としてのけじめをつけるべきだ」

 「2005〜08年と、10年にも受領していた。金額は各5万円。03年以前は、政治資金収支報告書の保存期間を過ぎているので不明だ。そのほかの外国人から献金を受けたかも調べているが、全体像の把握には時間がかかる」

 ――菅首相からは。

 「私から、国民や国会審議に迷惑をかけて申し訳ないと話した。慰留してもらったが最終的に了解してもらった」

 ――外相辞任で菅政権はさらに厳しくなる。

 「外交空白が起きるよりも早くけじめをつける方が、菅政権のためでなく、国民のためにプラスになると判断した」

 ――辞任の真相は暴力団のフロント企業からの献金ではないかとも言われている。

 「国会でも答弁したように全く知らなかった。やましいことは全くない」

 ――外交のトップが次々と交代することに疑問を投げかけていたはずだ。

 「外交は継続性が大事だし、首相や外相が各国の首脳や外相と人間関係を作るのは極めて大事だ。国益を損ねることを自らしてしまった」

 「普天間問題に大きな影響が出ないことを望んでいる。今まで通りの方針でやってもらえると思う。今後は与党の一員としてしっかりとサポートしたい」

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