小説家になろう様で書き始めた作品です。
初めて書いたので、拙い文章でしょうがよろしくお願いします。
更新は早いほうではありませんが、コミックに基づいて頑張ろうと思います。
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壊れた世界で、僕はどれだけ生きられるのだろうか。
中学生の時に両親を交通事故でなくした僕は、従姉に育てられた。
従姉と言っても、それほど年が離れている訳でもなく、親が死んだ少し前に社会人になった人だ。
…年、離れてるか。
まぁ、それはいいとして、
引き取ってもらって1年ほどたったある夜、
仕事帰りの従姉を迎えに行きがてら、夕飯の買い物をした帰りに
僕と従姉は暴漢に襲われた。
従姉を助けるために暴漢に立ち向かったが、
それまで武術などしたこともない僕は、あっけなく殴り倒された。
従姉が襲われそうになっている時も、僕は動けずにただ叫ぶだけだった。
その時は目撃していた人の通報でしのいだのだが、僕は従姉を守れなかったのが悔しくて仕方がなかった。
その事件の後入学した藤美学園で、僕は剣道部に入った。
もちろん、ただの剣道だ。っていったら、その道の人に失礼だな。
でも人に対して振るう力ではない。
まぁ、初心者丸出しの僕にはそんな力はないんだけど。
剣道部に入ったのはいいものの、さっき言ったとおり、僕は武術なんて経験は全くない。
だから、入部してからずっと、素振りを続けてきた。
でも、僕以外の初心者も1年の秋をこえると、そこそこ成績は出してるんだよな…
僕はどれだけ練習しても全然成績なんて出なかった。
悔しくて部活が終わった後もずっと居残って練習してた。
時々、意味ないんじゃないかって思ってた。
でもそんなときにいつも居残って練習していた先輩がいた。
それが、そのときはまだ主将じゃなかったけど、後の剣道部主将―――毒島冴子先輩。
先輩は強かった。
全国大会で優勝するほどだ、弱いわけがない。
やはり本当に強い人は努力するんだ。
悩んでいた時間が無駄に感じる。
居残って必死に打ち込みを続ける先輩を横目に見つつ、僕は剣道場の裏で素振りを続けた。
弱い男って思われるのは嫌だしね。って今更か。
剣道部一の弱小部員だもんなぁ…
そんな毎日を過ごしていたんだけど、僕にも友達はいたよ?
まぁ、そんなに明るい性格じゃないって自分で分かっていたから、そんなに多くないけどね。
コータは僕の親友って言ってもいいかもしれない。
オタクだって言われて、いじめられていた訳じゃないけど、みんなから白い目で見られていた。
コータは耐えるようにしていたんだと思う。その気持ちが僕には良く分かった。
僕も部活ではみんなの足を引っ張ってたし、直接には言われてないけど陰口は聞こえたからね。
僕とコータは仲がよかった。
銃の事はよく知らなかったし、共通の趣味があったわけでもなかったけど、一緒にいて楽だった。
――――――もう、そんな日常は二度と戻らない。