岡山・津山市で住宅の庭にあった蔵が突如崩壊 飛行機の衝撃波が原因との見方も
3月2日、岡山・津山市で、住宅の庭にあった2階建ての蔵が突如崩壊し、跡形もなく崩れた。
蔵が倒壊した家の住人は「瓦が割れる音がして、飛び出して見てみたら、3分しないうちに蔵全体が倒れてきて。ぼうぜんとしたわけね」と話した。
7日、調査員が訪れ、原因を調査している。
蔵が倒壊した家の住人は「ものすごい爆音と振動。家の中にいても、振動がありました」と話した。
住人が証言している「爆音と振動」。
地震で崩れたのか、岡山地方気象台に問い合わせてみると、「有感地震というのは、観測されておりません」との答えが返ってきた。
しかし、近所の住民から新たな情報が寄せられた。
近所の人は「家の中でね、ガーッて雷が落ちたような感じ」と話した。
しかし、岡山地方気象台は、「雷をもたらすような、発達した積乱雲は観測されていません」としている。
また、現場近くで作業していた人は「なんか地鳴りみたいな音が遠くから聞こえてきて、だんだん近づいてきて。はっきり見たのは1機」と話し、その日の午後、高速で低空飛行をする軍用機のようなものを見たという。
東北大学流体融合研究センターの大林 茂教授は「飛行機が非常に速いスピードで飛ぶことによって、衝撃波と呼ばれる波をつくります。実際に窓ガラスが割れたりということが起こり得ますので、土蔵がもろくなっていたら、崩れたかもしれない可能性はあります」と話した。
飛行機が音速を超えることによって生まれる「ソニックブーム」。
雷のような音を出し、非常に低い高度で飛んだ場合は、窓ガラスが割れるほどの衝撃が生まれるという。
さらに、大型の飛行機が下向きの空気の渦を巻き起こす「後方乱気流」の可能性も示唆した。
岡山県によると、3月2日のほぼ同じ時間帯に、津山市など5つの市や町から、航空機が低空飛行をしていたという情報が寄せられている。
こうしたことから、防衛省は、7日午後から現場をくわしく調べるとともに、アメリカ軍に対し、現場上空を飛んでいたか照会している。
(03/07 19:06 岡山放送)