岡山県新見市が取り組む情報通信技術(ICT)活用教育推進事業のモデル校になっている高尾小学校で、全校児童75人にタブレット端末「iPad」(アップル社製)が配布された。15日に公開授業を予定している。
同市はICTを教育に活用するため、タブレット端末、電子黒板を使った双方向の授業、ICT教育支援員の育成などを進めている。高尾小には全児童と学級担任用にタブレット端末96台、全学級教室に51インチの電子黒板6台を配備した。
iPadが配られると児童は興味津々。早速、電源を入れ、地図検索ソフトの画面に触れて映し出された地図を親指と人差し指で拡大したり縮小したり。文字入力するなど基本操作を学んだ。初めてiPadに触れた田原七穂さん(4年)は「操作は簡単。算数と国語の授業が楽しみでiPadを使うともっと好きになれそう」と笑顔を浮かべた。担任の竹本久美教諭は「子供たちの興味や理解が深まる。プリントの配布や回収などの時間も省略できる」と話した。
同市は新年度も引き続き実証実験を行う。延堂雅弘校長は「先生と児童が双方向でやりとりできるのが一番のメリット。全教科で使いたい」と話していた。【金森稔】
2011年3月7日